ハワイのホームレス支援団体IHS、NECの顔認証技術で支援活動高度化へ

2024年9月9日07:55|ニュースリリース公開日 2023年8月29日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ハワイ州でホームレス支援を行うThe Institute for Human Services(IHS)は、NECの顔認証技術を活用してホームレスのID照合活動の高度化に取り組む。2023年8月29日、NECが発表した。NECは10月より、IHSに対し「NEC Digital Platform」上のID管理/生体認証マネージドサービス環境を提供開始する。

 米国では、2022年時点で約58万人のホームレスが存在する。路上生活中に精神疾患で適切な判断ができなくなるなど、入院が必要になるまで病気に気づかず深刻化する人への対応などが急務となっている。特にハワイ州は米国で最もホームレス率が高い州の一つで、医療、社会福祉サービス、シェルター施設など個人の状況に合わせた恒久的な住居への移動を支援するなど課題解決に取り組んでいる。

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モバイルアプリイメージ

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遭遇者の記録、位置データ

 IHSでは従来、ホームレス一人ひとりに適切な支援を行うために、IHSのワーカー、医師とホームレス訪問を実施してきた。今回、IHSはNECが提供するID管理、生体認証マネジドサービス環境を活用することで、従来の活動の効率化を図る。具体的には、NECとDataHouseが開発したモバイルアプリと「NEC Digital Platform」上のID管理/生体認証機能を活用し、ホームレスの身元確認・検索、ホームレスとの遭遇時の記録や共有を行い、医療を必要とする方には適切な治療の提供や病院への搬送等の支援まで実施する。この取り組みは、2023年5月のホノルルでの実証実験を経て提供が開始される。

ニュースリリースURL
https://jpn.nec.com/press/202308/20230829_02.html