豊田自動織機ITソリューションズは、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)の「HPE Aruba Networking」ソリューションを採用し、社内ネットワーク環境を刷新した。9月19日、HPEが発表した。同社は、ゼロトラストセキュリティを特長とするArubaの導入により、従業員が場所を問わずセキュアに社内ネットワークへアクセスできる環境を実現した。
豊田自動織機グループのSIerである豊田自動織機ITソリューションズは、変化の速い労働環境に対応するため、セキュアで堅牢なネットワーク基盤の導入を検討していた。従来の境界型セキュリティでは、社内ネットワークに一度接続してしまえば、その後は比較的自由にアクセスできてしまうため、テレワークなどの新しい働き方でのセキュリティの担保が難しかった。
同社は、テレワークなどの柔軟な働き方でもセキュリティを担保するために、HPE Aruba Networkingを採用した。Arubaでユーザーやデバイスを問わず、常に信頼性を検証した上でアクセスを許可する仕組みを実現している。これにより、従業員はオフィス内だけでなく、自宅や外出先などあらゆる場所からでも、セキュアに社内システムやアプリケーションにアクセスすることが可能となった。
豊田自動織機ITソリューションズでは、HPE Aruba Networking ClearPassをMicrosoft Azure IaaS基盤上に配置し、社内LANの認証基盤として利用している。また、クラウドベースのAIOpsソリューションであるHPE Aruba Networking Centralで、有線、無線ネットワークの統合管理、ロールベースの論理分割、ネットワーク全体の可視化を実現した。
従業員が場所にとらわれずに働ける柔軟な環境を実現したと同時に、ゼロトラストセキュリティによる強固なセキュリティ対策も実現した。これにより、従業員の生産性向上と企業のセキュリティリスク低減の両立を目指す。
豊田自動織機ITソリューションズ ITインフラ部 部長の神谷昌吾氏は、「コロナ前から、新しいワークスタイルとしてテレワークの導入を検討し、従業員のライフワークバランスを改善し、働きやすい環境を通じて人材確保に繋げる方法を検討してきた経緯があります。HPE Aruba Networkingソリューションの導入により、従業員の満足が得られる、ゼロトラストのネットワーク環境を実現することができました。この成功と経験をグループ会社やお客様にも広げていきたいと考えています」とコメントしている。