JAPAN AIは、広報業務の効率化と情報発信スピードの向上を目的に、自社開発のAIエージェント「プレスリリース作成エージェント」を採用した。2025年6月5日、JAPAN AIが発表した。
JAPAN AIは、広報チームの新設に伴い、従来マーケティングチームが担っていたプレスリリース作成業務の負担軽減と、メディアリレーションや社内連携といった他の広報タスクへのリソース配分が課題となっていた。特にプレスリリースの作成は、構成や文章作成、図や画像の準備まで含めると最大10時間を要し、広報チームの業務効率化が求められていた。
こうした背景から、JAPAN AIはAIエージェントによるプレスリリース作成の自動化に着目。従来のAIチャットボットを超えた自律実行型のAIエージェントである点、自社の業務フローやノウハウを事前にインプットできる点、専門用語の適切な言い換えや主観的表現の排除など、プレスリリースに特化した文章生成が可能な点を重視し、プレスリリース作成エージェントを開発した。
広報チームやマーケティングチームが蓄積してきたプレスリリース作成のノウハウや業務フローをAIエージェントにインプットし、開発チームや営業チームからヒアリングした情報をExcelデータとして取り込み、「プレスリリースを作って」と指示するだけで原稿が自動生成される仕組みを構築した。AIエージェントの生成物に対しては、広報チームがフィードバックを行い、より品質の高いプレスリリースが作成できるよう継続的に改善を重ねた。特に、専門用語の多用や技術に詳しくない読者にもわかりやすい表現への調整、主観的な表現の排除など、プロンプトに工夫を加えることで、JAPAN AIの広報ならではの原稿が作れるようになった。
導入後、プレスリリース作成時間が最大10時間から2~3時間へと約80%削減された。これにより、広報チームはメディアリレーションや施策アイデアの検討、社内連携など、より価値の高い業務にリソースを配分できるようになった。また、開発チームからの情報を迅速にプレスリリースに落とし込めるようになり、情報発信のスピードが向上した。広報リソースの最適配分も実現し、JAPAN AIの技術力や新機能をより早くメディアに伝えられる環境が整った。
JAPAN AIは、今回のAIエージェント導入により、広報業務の効率化と質の高い情報発信を実現した。今後は、より汎用的な内容に対応できるようAIエージェントの改善を進めるほか、プレスリリース以外の業務でもAI化できるタスクを拡大し、メディアリレーションの時間をさらに増やす方針だ。なお、AIエージェントによるプレスリリース作成には最終的な人の目によるチェックが必要であり、JAPAN AIは今後も生成内容の品質向上とターゲットへの訴求力強化に取り組む。
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