JVCケンウッドは、営業・販売業務の改革と新たな営業体制の構築を目的に「Oracle NetSuite」を採用した。7月23日、「Oracle NetSuite」を提供する日本オラクルが発表した。受発注業務の標準化や販売データ集計作業の簡素化などを通じて生産性とコスト効率を高め、収益向上につながる販売システムの構築を目指す。本プロジェクトの導入は、Shearwater Japanが支援している。
JVCケンウッドは近年、事業ポートフォリオの変革を推進し、成長事業や新規事業への取り組みを強化している。海外の売上収益構成比が7割に迫る中、海外の販売子会社ごとに異なるシステムが稼働していることによるオペレーションの非効率が課題となっていた。各拠点が異なるフォーマットでデータを管理していたため、データの収集・集計に大きな負荷がかかり、グローバルでの販売状況をリアルタイムに把握することも困難だった。
同社はすでに、本社の会計業務において「Oracle Fusion Cloud ERP」を活用し、各種データを連結・管理する基幹システムを構築している。また、海外7つの子会社ではNetSuiteを導入し、業績管理や意思決定に役立ててきた実績がある。今回はこれらに加え、新たに本社の営業・販売業務の改革に向けNetSuiteを採用した。
今回の導入により、受発注業務の標準化、販売データの集計作業の簡素化、マネージャーの管理業務の軽減を図る。NetSuiteが持つビジネスプロセスの自動化機能などを活用することでマニュアル作業を削減し、生産性とコスト効率の向上を目指す。また、既存のOracle Fusion Cloud ERPと連携させることで、企業全体のデータを単一のプラットフォーム上で管理し、事業の拡大や変化へ柔軟に対応できる体制を整える。
JVCケンウッドで取締役 常務執行役員 最高技術責任者(CTO)兼最高情報セキュリティ責任者(CISO)を務める園田剛男氏は、「成長戦略の中で、企業統合に伴う業務効率化を長年進めてきた。財務会計に続き、営業のデジタル変革を推進するためNetSuiteを採用した。NetSuiteの機能を最大限活用することで、マニュアル作業を削減し、生産性とコスト効率を高め、収益向上につながる販売システムを構築していく」と述べている。
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