KDDIは、社員食堂の献立情報をスマートフォンやPCに配信するOkageの社員食堂特化型デジタルメニューを採用した。9月3日、Okageが発表した。社員がオフィスはもちろん、外出先やリモートワークでも献立を確認できる環境を整え、出社回帰の促進や社員間のコミュニケーション活性化につなげたい考えだ。
KDDIは新本社「TAKANAWA GATEWAY CITYのTHE LINKPILLAR1 NORTH」に、約1万3000人のグループ社員が利用できる社員食堂「K-Dining/K-Cafe」を設置している。今回導入されたデジタルメニューは、モバイルオーダー「Okage Go店外版」をベースに社員食堂向けに最適化されたサービスだ。
このデジタルメニューにより、社員はWebベースのインターフェースを通じて、日替わりのメインメニューや副菜、カレー、麺類、サラダなどの内容に加え、価格やカロリー情報を確認できる。さらに、1週間分の献立も表示可能だ。スマートフォンやPCなど、さまざまなサイズのデバイスに表示が自動で最適化されるレスポンシブ対応となっている。
今回の取り組みは、新しい働き方を支える社員食堂DX(デジタルトランスフォーメーション)を目的としている。献立をどこからでも確認できる環境を提供することで、社員の出社回帰を後押しし、対面コミュニケーションの活性化に貢献すると見込む。また、カロリーや栄養情報の表示を通じて従業員の健康意識を高め、将来的にはデータを活用した健康・栄養管理につなげることで、健康経営の推進にも貢献する。
さらに、社員食堂の収益性向上と運営効率化にもつながると期待されている。デジタルメニューの閲覧や注文データを活用した需要予測により、フードロス削減が可能となる。