大陽日酸、kintoneで契約書管理など効率化 年400万円削減へ

2024年9月9日08:10|ニュースリリース公開日 2023年11月6日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 大陽日酸が業務基盤ならびに企業風土改革ツールとしてサイボウズの「kintone」を採用した。産業ガス大手の大陽日酸は、2017年にkintoneを新たな業務基盤として導入。現在では同社グループ53社、約8000人が活用し、600を超えるアプリを運用している。特に契約書管理アプリでは、年間約400万円のコスト削減が見込まれるという。
 同社がkintoneを採用した背景には、長年使用してきたIT製品のサポート終了がある。導入から5年以上が経過し、主な効果として以下の3点が挙げられる。

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 第一に、外部からセキュアかつタイムリーに業務遂行できる環境を実現。第二に、IT部門以外の現場社員によるアプリ開発基盤が整い、業務の脱属人化に成功。第三に、ペーパーレス化を通じて大幅なコスト削減を達成した。
大陽日酸のICT戦略の特徴は、業務効率化やコスト削減を目標に掲げつつ、その先にある「企業風土改革」を重点戦略としている点だ。IT部門は「開発から教育ルール作りへ」とミッションを設定。「kintone道場」と名付けた社内講習会を定期開催し、現場社員が自らアプリ開発に取り組める体制を整えている。

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kintone 導入効果の一例

 同社経営企画・ICTユニットICTマネジメント統括部業務デザイン部デジタルコミュニケーション課の丸山学課長は「kintoneは当社グループのコミュニケーション手段として必要不可欠なツールだ。今後、他のサービスとの連携も検討している」と述べた。また「システムを専門としていない人でも容易にアプリ製作が可能なため、デジタル人材育成の一助になることを期待している」と語った。
 大陽日酸は今後、現場社員の主体性を養う機会を創出しながら、全グループ社員が柔軟に対応できる組織変革を目指すとしている。

ニュースリリースURL
https://topics.cybozu.co.jp/news/2023/11/06-18587.html