KOMPEITOは、全社的なデータ活用の推進を目的に、Srushの「データ統一クラウド」を採用した。7月31日、Srushが発表した。専門知識を問わないノーコードのデータ基盤を導入することで、データ抽出やレポート作成の非効率を解消し、業務負担を大幅に軽減。組織的なデータ活用の文化を醸成し、データドリブンな経営体制の構築を目指す。
同社は、社員の健康を支える福利厚生サービス「OFFICE DE YASAI」や、次世代サラダ自販機「SALAD STAND」などを展開している。事業の成長に伴いデータは蓄積されていたが、その活用には課題があった。従来、現場担当者がデータ分析を必要とする際は、システム部門に都度抽出を依頼する必要があり、迅速なデータアクセスが困難だった。また、各部門がそれぞれ月次レポートを作成するなど非効率な業務プロセスが常態化し、重複作業も発生していた。データの構造が複雑で、専門知識がなければ活用しづらい状況が、全社的なデータ活用の障壁となっていた。
こうした課題を解決するため、新たなデータ基盤の検討を開始。選定過程では、SQLなどの専門知識がなくても直感的に操作できるノーコードのユーザーインターフェースを高く評価した。厳密なデータ構造や設計がなくても柔軟に利用を始められる点で、「これなら自分たちでも使えそうだ」という手応えを感じられたことが採用の決め手となった。また、データの抽出・統合(ETL)、データ保管(DWH)、可視化(BI)というデータ活用に必要な機能が一つのツールで完結するオールインワンの機能性も魅力だった。
データ統一クラウドの導入により、データに関する依頼や対応の工数は大幅に削減され、作業負担は70%から80%減少した。これまでExcelの複雑な関数を駆使して行っていた集計作業も不要になり、手作業によるミスやテンプレートのずれといった問題も解消されたとしている。
導入効果は業務効率化にとどまらない。まずCS(カスタマーサクセス)部門で活用が始まり、そこで生まれた成功事例やノウハウが共有されることで、他部門にも自発的なデータ活用の動きが広がった。これにより「誰かが作ったものを真似すればできる」という認識が組織全体に浸透し、データ活用の心理的なハードルが低下。各部門からデータ活用に関心を持つ人材が現れるなど、組織文化の変革にもつながっている。