日本住宅ローンが、クラウド型システム開発運用基盤「LaKeel DX」とデータ統合・分析基盤「LaKeel Data Insight」を導入した。12月18日、株式会社ラキールが発表した。
住宅ローン専門の金融機関である同社は、提携するハウスメーカーや住宅購入検討者からのニーズに迅速に対応するため、2025年春に新しいローンサービスの提供開始を予定している。新ローンシステム構築にあたり、同社はビジネス環境の変化やIT技術の進歩に柔軟かつ迅速に対応できるシステムが必要であると考えた。
そこで、部品を組み合わせて開発できるプラットフォームの「LaKeel DX」を採用した。このプラットフォームは、機能ごとに部品を開発、蓄積し、それらを組み合わせることでシステムを構築できる。部品単位での追加や入れ替えが可能であり、他のシステム開発時にも再利用できるため、開発の生産性向上が期待された。
さらに、高度なエンジニアリングスキルを必要としないローコード開発が可能であるため、ビジネス部門でもシステム開発に携われ、ビジネスの変化に迅速に対応できる。また、LaKeel DXは、AWS、Azure、GCPなど、あらゆるクラウド環境に対応しており、マルチクラウド環境間の技術移転にも柔軟に対応できることが評価された。
日本住宅ローンは、かねてより課題であったレガシーシステムの脱却にも着手した。段階的にパッケージシステムへ移行する計画を策定し、LaKeel Data Insightを活用して、移行期間中のデータ不整合のリスクを回避しながら、社内で分散管理されているデータを集約する。パッケージシステムに移行できない一部の機能は、LaKeel DX上で構築し、社内システムの技術統一を推進する。
日本住宅ローンは、今回のLaKeel DXとLaKeel Data Insightの採用により、さらなる顧客サービスの向上と業務効率化を目指す。