福島県田村市、LGWAN環境でイマクリエの生成AI導入 職員の業務効率化へ

2025年9月22日12:07|ニュースCaseHUB.News編集部
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 福島県田村市は、イマクリエが提供する「exaBase 生成AI for 自治体運用パッケージ」の利用を開始した。9月22日、イマクリエが発表した。庁内ネットワーク「LGWAN」環境で運用し、職員の業務効率化と全庁的なDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に役立てる狙いだ。

 イマクリエが提供するexaBase 生成AI for 自治体運用パッケージは、Exa Enterprise AIのAIサービス「exaBase 生成AI for 自治体」を基盤として、イマクリエが導入・定着支援サービスを包括的に提供するもの。40以上の自治体で導入実績があり、延べ2万以上のIDが発行されている。

 同サービスはLGWANに対応しており、閉域網環境でもセキュアに利用できる。また、月額固定料金制でアカウント発行数は無制限のため、予算超過の懸念なく全庁展開が可能だという。機密情報の入力ブロック機能などの高度なセキュリティ対策も備える。

 イマクリエは、自治体における生成AI導入の障壁として、導入後の利用定着、運用の負担、予算やセキュリティ面への懸念などを挙げている。exaBase 生成AI for 自治体運用パッケージでは、これらの課題を解消するため、利用職員向けに自治体業務別のプロンプトテンプレートや習熟度別の研修アーカイブ配信を提供し、運用担当者向けには運用実績豊富なプロフェッショナルによる伴走支援や月次利用状況レポートの提供を行う。また、全職員分のアカウント登録や更新を代行するなど、導入後の運用をサポートする。

 今後は、各部署の要望に応じた業務特化AIを柔軟に作成・提供するRAG構築機能も無制限で利用できる。これにより、広報文や答弁作成、政策立案といった実務での活用がさらに促進される見込みだ。

ニュースリリース