Looop、パーソナライズ施策にBrazeを活用し顧客ごとの電気料金通知最適化で信頼向上

2025年5月28日18:43|ニュースCaseHUB.News編集部
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 Looopは、顧客ごとに最適化した電気料金通知を通じて顧客満足度と信頼性の向上を目指し、「Braze(ブレイズ)」を採用した。Brazeが、5月28日に発表した。

 Looopは「エネルギーフリー社会の実現」をビジョンに掲げ、再生可能エネルギーの普及と利用拡大を推進している。主力サービスの電力小売事業「Looopでんき」では、市場連動型料金プラン「スマートタイムONE」を提供している。同プランは30分ごとに市場価格に連動して電気料金が変動する仕組みで、顧客ごとに料金が異なる点が特徴だ。

 2025年4月、同プランの料金改定に際し、Looopは個別の電気料金シミュレーション結果を1円単位でパーソナライズして配信する施策を展開した。従来の一斉配信型コミュニケーションでは、顧客ごとに異なる料金改定内容を正確に伝えることが難しく、誤解による解約や顧客満足度の低下が課題となっていた。また、社内データベースの複雑さや人的ミスのリスクもあり、パーソナライズされた情報提供の実現が求められていた。

 これらの課題を解決するため、LooopはBrazeを導入し、メール、アプリ内メッセージ、コンテンツカードの3チャネルを活用して、顧客ごとに異なるシミュレーション結果をパーソナライズし配信している。Brazeのノーコードによるセグメント作成機能や、Liquidを用いたメッセージカスタマイズ機能により、非エンジニアでも柔軟な運用が可能となった。導入プロセスは約3カ月で完了し、ベンダーおよびアプリ開発パートナーとの連携で短期間での本格運用を実現した。

 今回の施策で、顧客一人ひとりに応じた料金通知が可能となり、納得感と信頼性が大きく向上した。特に、平均的なシミュレーション結果を通知した顧客セグメントと比べ、パーソナライズ通知を受け取った顧客グループの解約率が大幅に低下し、個別最適化コミュニケーションの有効性が示された。社内からは「今回の施策だけで3年分のBrazeライセンス費用を回収できた」との声もあり、費用対効果の高さも明らかになった。

 今後、Looopはアプリ休眠ユーザーへのリテンション施策や、電気料金シミュレーションを実施した見込み顧客へのパーソナライズ施策、さらにランディングページと連携したマーケティング強化にもBrazeを活用し、顧客接点の最適化を継続していく。

ニュースリリース


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