「MOUSSY」「SLY」などのブランドを運営するバロックジャパンリミテッドは、店舗運営における情報伝達の効率化と従業員の接客業務への注力を目的に、ネクスウェイのコミュニケーションツール「店舗matic」を採用した。ネクスウェイが1月23日に発表した。
同社はレディース向け服飾品の企画から製造・販売までを手がけ、国内361店舗、海外250店舗を運営している。従来、本部から店舗への指示伝達はメールやFAXを使っており、情報伝達の遅延や見落とし、確認作業の煩雑さが課題となっていた。具体的には、売価変更や返品指示などの重要事項が他の連絡に埋もれてしまい、全店舗への徹底に時間がかかっていたほか、ブランドごとに異なる連絡ツールを使用していたため、全社的な情報共有に手間がかかっていたという。また、店舗側でも、本部からの指示を確認するのに時間を要したり、指示を見落としたりするなどの課題を抱えていた。
これらの課題を解決し、本部と店舗間のコミュニケーションを一元化するソリューションとして、16ブランドに店舗maticを導入した。店舗maticは指示伝達、進捗状況の把握、報告事項の集計などを一元的に管理できるクラウドサービスで、店舗スタッフが本来の業務である接客や売場づくりに集中できる環境づくりが実現できると評価したかたちだ。
店舗maticの導入後、本部では、店舗への作業指示の遂行状況を一覧で確認できるようになり、店舗への確認の電話が大幅に減少した。また、全店舗への一斉広報にかかる工数も削減されたほか、管轄エリアの施策を可視化できるようになり、エリアマネージャーの業務効率化も実現した。
店舗側では、タスクが期限付きで表示されるようになったため、タスク管理の負担が軽減され、実行の抜け漏れも防げるようになった。事務作業の効率が上がったことで、接客・販売時間の創出にもつながっているという。さらに、他店舗の状況やビジュアルマーチャンダイジング(店舗のコンセプトやテーマを視覚的に表現して顧客の購買意欲を高めるマーケティング手法)を参考にすることで、自店の売場づくりに活用できるようになった。
今後は社内のコミュニケーションツールについて、店舗maticへの集約をさらに進め、より接客に注力できる環境を整備していく方針だという。