ユアサ商事は、商品情報管理システム「monolyst」を採用した。9月1日、monolystが発表した。紙カタログからの商品情報取得にかかる膨大な転記作業を削減し、オンライン販売の拡大を目指す。メーカーや販売店を含むサプライチェーン全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)にも貢献したい考えだ。
ユアサ商事は創業1666年の歴史を持つ商社で、産業機器、工業機械、住設・管材・空調、建築・エクステリア、建設機械など多様な事業を手がけている。EC販売店への商品情報提供や独自フォームへの商品登録を進める中で、メーカーの紙カタログや価格改定表からの転記作業に課題を抱えていた。これによりオンラインで販売できる商品数が限られ、販売店での掲載完了までのタイムラグが機会損失につながっていた。
こうした課題を解決するため、商品登録作業を大幅に削減できるシステムとして「monolyst」の導入を検討。同システムの紙カタログ解析機能が、商品スペックや画像の手入力・加工の手間をなくし、工数を削減できる点を評価した。また、販売先ごとのフォーマットに合わせたエクセルファイルを自動作成できる機能も、市場投入までの時間短縮につながるとして採用の決め手になった。
monolystの導入により、ユアサ商事は商品情報取得にかかる工数を削減し、商品情報の質とスピードを向上させたい考えだ。また、社内で商品マスタを一元管理することで、顧客の求める形に合わせた営業提案が可能になると期待している。今後は、商品登録作業の9割削減を目指して導入効果を検証していく。
ユアサ商事新流通ビジネス部は、monolystの導入によって「メーカーカタログから商品情報取得にかかる工数を大幅に削減し、当社から販売店様に対して提供する商品情報の質とスピードを向上する。また、社内で商品マスタを一元管理することで営業の提案方法もお客様の求める形にアップデートできると考えている」とコメントしている。
さらに、同システムはFAX注文書の解析やウェブ受発注システムも提供しており、ユアサ商事ではこれを活用することで、仕入先、販売先をシームレスにつなぎ、サプライチェーン全体のDXにも貢献していく。複合専門商社グループとしての新たな存在価値の創造にもつなげていく。