入管庁と税関、NECの顔認証キオスクで空港混雑緩和へ

2024年9月25日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 出入国在留管理庁と財務省税関は、空港における入国審査と税関申告手続きを円滑化するため、NEC製の「共同キオスク」を導入する。2024年9月19日、NECが発表した。対象となるのは、東京国際空港(第2・第3ターミナル)、関西国際空港(第1・第2ターミナル)、成田国際空港(第3ターミナル)。

 導入後の入国審査・税関手続きでは、デジタル庁が提供する「Visit Japan Web」で作成した外国人入国記録と税関申告情報のQRコード、パスポートを共同キオスクに登録。その上で、顔写真を撮影し、指紋情報を読み取ることで本人確認を行う。この情報を入管庁と税関のシステムに連携することで待ち時間を短縮し、スムーズな入国手続きを実現する。なお、指紋情報の確認が必要なのは外国人のみ。

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共同キオスクの設置イメージ

 NECによると、世界トップクラスの認証精度を誇る顔認証技術を活用し、マスクやサングラスの自動検知機能も備えているため、スムーズな本人確認が可能になる。さらに、身長に合わせてカメラが自動で選択されるため、車いす利用者でもスムーズな認証が可能だとしている。

 また、操作画面はイラストや配色を工夫したユーザー中心のデザインを採用し、多言語対応やアニメーションによる操作アシスト機能などにより、外国人利用者にとっての利便性を高めているという。

ニュースリリース