NECビジネスインテリジェンスは、業務効率化を目的として、AIマニュアル自動作成・共有サービス「ManualForce」を全社導入した。1月6日、Orange moonが発表した。
NECビジネスインテリジェンスでは、複数のシステムを利用する際の手順書レベルのマニュアル整備が急務となっていた。従来のマニュアル作成では、内容の抜け漏れやフォーマットの不統一が発生していたため、ManualForceの効率性と再現性を評価し、全14統括部での導入に至った。
ManualForceの導入で、マニュアル作成業務が大幅に効率化された。従来、画面コピーと貼り付けを繰り返していた手作業が、実務中に自動でマニュアルが生成され、作業時間を従来比83%削減した。マニュアル作成の負担が軽減されたことで、優先度が低いとみなされがちだった業務も円滑に進められるようになった。
NECビジネスインテリジェンスは、ManualForceで作成したマニュアルを、社内の生成AIツールの学習データとして活用することを検討している。この取り組みにより、業務プロセスの可視化や改善点の提示を推進し、ベストプラクティスを抽出してノウハウの展開を図る計画だ。同社は、ManualForceを単なるマニュアル作成ツールとしてだけでなく、全社的なプロセスのデータ化を支えるプラットフォームとしての活用も検討している。
コーポレートトランスフォーメーション統括部の若林氏は、ManualForceについて、「今後の労働力不足の時代背景において、ニーズがより一層大きくなる」と述べている。また、AI技術の進化に伴い、社内の暗黙知をデータ化し、AIに学習させることは企業の競争力に直結する時代になると感じており、「ManualForceは企業の競争力を上げるための良き相棒になる」とコメントしている。