ピーティックス、NetSuite導入で連結決算業務を70%効率化、グローバル経営管理体制を強化

2024年9月9日08:40|ニュースリリース公開日 2024年5月14日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 イベント・コミュニティプラットフォームを運営するPeatix Japan(ピーティックス)は、オラクル(Oracle)のクラウドERP「Oracle NetSuite」を導入した。5月14日、日本オラクルが発表した。グローバルでの事業拡大に向けた基盤整備の一環で、グループ各社のデータを統合管理することで効率的かつガバナンスの効いた経営管理を実現し、ファイナンス部門が戦略的な業務に集中できるようになったとしている。

 ピーティックスは2011年に日本でサービスを開始。現在、会員数は840万人、常時1万5000を超えるイベントを掲載しており、アメリカ、シンガポール、マレーシアなど27カ国で事業を展開している。グローバルでの事業拡大に伴い、多言語・多通貨に対応した一元的な経営管理が課題になっており、新たなERPシステムとしてNetSuiteを選択した。

 従来は会計用と連結決算向けのレポートツールを使い、マニュアルな作業でデータを収集し、為替変換や照合処理などを行っていた。NetSuiteの導入により為替変換や数値の照合作業が不要になり、業務効率は大きく向上。連結決算業務にかかる日数を約70%削減できたという。また、マニュアル作業によってデータを集めて作成した財務報告の信頼性や、ツールのアクセス制限が不十分であるなどのセキュリティ面の課題もあったが、NetSuiteにより内部統制が強化され、連結処理を適切に行うことが可能になったとしている。

 導入時には、オラクルが提供するNetSuiteの学習支援サービス「NetSuite Learning Cloud Support」を活用した。使いながら操作に慣れることで、トレーニングに要するコストと時間も節約できたという。

 ピーティックス Accounting Directorの山本健一朗氏は「成長を続ける事業の全体像を把握することが難しく、時間を要していた。NetSuiteの導入により財務プロセスを改善し、内部統制を強化することで、財務におけるインサイトの精度とスピードを向上でき、新しい市場に進出する際の意思決定を迅速化できた」とNetSuiteの導入効果を評価している。

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