ルーデル、NotionでAI活用のナレッジ基盤構築 業務設計見直し組織変革を加速

2026年1月29日00:30|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ルーデルは、コラボレーションソフトウェア「Notion」およびAIアシスタント「Notion AI」を採用した。1月28日、Notionの導入を支援したNotion Labs Japanが発表した。生成AIの活用を前提に、業務プロセスそのものを再設計するナレッジ基盤として活用している。日々の業務データを構造化して蓄積することで、AIが常に最新の文脈を参照できる環境を整え、組織全体の生産性向上とサービス品質の改善につなげる。

 ルーデルは、「ドラゴンエッグ」などのソーシャルゲーム事業を展開する企業だ。同社は大規模言語モデル(LLM)の急速な進化を受け、AI活用の成否はプロンプトの精度以上に、AIが参照する社内情報の質と構造に依存すると考えてきた。決定事項や業務の経緯、マニュアルといった情報が、日々の業務の流れの中で自然に構造化・蓄積される仕組みの構築を経営の最重要課題と位置づけ、そのための基盤選定を進めていた。

 Notionの採用にあたり、多くの企業で情報の構造化と業務品質の向上を実現してきた実績に加え、AI機能の実装や外部ツール連携における進化の速さを評価した。2025年11月から利用を開始し、現在は全社約300名規模での運用を行っている。

 具体的な活用事例の一つが、日報データのAI分析だ。日報や業務レポートをNotionのデータベースに集約し、Notion AIが内容を読み込むことで、業務内容や工数を自動で要約・分析している。これにより、単なる記録だった日報をマネジメントに活用可能なデータ基盤へと転換させた。また、事業責任者が入力する売上目標データをクラウドデータウェアハウスと連携させ、Notionを起点とした全社の予実管理も行っている。さらに、社内依頼の背景や対応履歴をすべてログ化し、AIによる類似案件の検索や対応案の作成を可能にする仕組みも整えた。

 Notionの導入は、社員の意識にも変化をもたらしている。従来のような「人が見て理解できればよい情報」ではなく、「AIに読み込ませるために正しく構造化すべき情報」として記録を残すマインドセットが浸透しつつある。文章作成や過去の経緯を確認する準備時間が短縮されたことで、業務の初動スピードが向上し、現場の心理的負担の軽減にもつながっている。

 今後は、定型業務を可能な限りNotionのオートメーションやAIに集約し、人間がより創造的な業務に集中できる環境を追求する。全社員が専用のAIアシスタントを持つ体制を確立し、高品質なアウトプットを継続的に生み出す組織を目指す。

 ルーデル執行役員データサイエンス部部長の吉永辰哉氏は、「生成AIの登場を絶好のチャンスと捉えている。AIドリブンな組織への変革において、AIが正しく思考するための知識の土台となるナレッジベースの整備は避けて通れない。その中核を担うパートナーとしてNotionを採用した。この強力な基盤の上で技術革新を最大限に活用し、さらなる飛躍を目指す」としている。

ニュースリリース