コクヨ、開発情報をNotionに集約 Claude連携で「AI駆動開発」へ

2026年10月30日09:30|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 コクヨは、ビジネスサプライ事業本部のエンジニアを中心とした約100人の組織で、コラボレーションソフトウェア「Notion」とAIアシスタント「Notion AI」を採用した。10月29日、Notion Labs Japanが発表した。分散していた開発関連の情報をNotionに集約し、AIエージェントを活用した開発業務フローの構築を進めている。カスタムエージェントによるドキュメントレビューを業務プロセスに組み込んだほか、「Claude」と「Notion MCP」を連携させ、AIがNotion上の情報を参照・更新する「AI駆動開発」にも取り組んでいる。

 ビジネスサプライ事業本部は、長期ビジョンの実現に向けて、ITによる生産性向上と新規事業の創出を加速させるため開発の内製化に着手し、2024年7月にエンジニア組織を立ち上げた。当時は議事録や設計書、要件定義書などをクラウドサービスで管理する一方、独自のファイルサーバーも併用していた。保存形式やフォーマットもまちまちで検索性が低く、情報の所在が分からず担当者を探して確認することもあった。情報探しにかかる時間が、生産性を下げる一因になっていたという。

 そこで、ドキュメントを一元管理し、誰もが必要な情報に自力でたどり着ける環境づくりを検討した。今後の組織拡大を見据え、エンジニア以外のメンバーも利用でき、日々の業務を通じてナレッジが自然に蓄積される状態も目指した。

 Notionを採用した決め手の一つは、ITツールに詳しくないメンバーでも直感的に操作できる点だった。特に、テーブル形式で管理した情報をカレンダーやカンバンなど用途に応じたビューで表示できるデータベース機能を評価した。ドキュメントやタスク、プロジェクト管理などを一つの基盤に集約できる点や、機能アップデートの速さも採用を後押しした。

 エンジニア組織は24年7月にNotionの利用を開始した。ミーティングでは開始と同時にNotion上で議事録を共同作成し、開発プロジェクトのタスク・課題・QAや、要件定義書、設計書などもNotionで管理している。

 ドキュメントの品質チェックには、カスタムエージェントによる簡易レビューを取り入れた。レビュー内容と結果をフィードバック用のデータベースに蓄積し、人間が再確認した内容を新たなナレッジとしてエージェントに反映する。このサイクルを繰り返すことで、レビューの質を継続的に高めている。

 開発現場では、ClaudeとNotion MCPを連携させている。従来は担当者が複数のツールを行き来して情報を探し、転記・更新していたが、現在はAIが情報の参照から更新までを支援する。

 今後は、情報が不足していればAIが人に加筆を促し、冗長になっていればAIが整理するなど、人とAIが協働してナレッジの品質を維持・向上させる仕組みを目指す。Notion上で完結する作業をAIが自律的に実行する環境も構想している。こうした取り組みを社内に広げ、既存事業に加えて新規事業の創出も加速させたい考えだ。

 ビジネスサプライ事業本部VPoEの小谷侑哉氏は、「ITによる生産性向上とイノベーションを加速させるには、情報を一元化するだけでなく、蓄積した情報を人間だけでなくAIも活用しやすいよう日々アップデートしていくことが重要だ。今後はNotionを、人間とAIが共存して働く一つの『AI駆動型オフィス』と捉え、蓄積した情報をもとに人間とAIがともに作業を進める環境を目指す」とコメントしている。

ニュースリリース