NRI、Box Enterprise Advancedプラン採用で生成AI活用環境を整備

2025年6月4日18:22|ニュースCaseHUB.News編集部
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 野村総合研究所は、業務効率化と組織全体の生産性向上を目的に、Box Japanが提供するインテリジェントコンテンツ管理プラットフォームの新サービス「Enterprise Advancedプラン」を国内で初めて導入した。6月4日、Box Japanが発表した。

 野村総合研究所は、変化の激しい時代においても顧客に寄り添うDXパートナーとしての役割を果たすため、自社のデジタルトランスフォーメーションを推進している。2019年にBoxを導入し、場所を問わず安全にファイルアクセスが可能な環境を整備。急増するコンテンツの管理基盤として活用し、企業間やグループ会社間の共創を促進してきた。

 こうした背景から、生成AI機能を活用したさらなる業務効率化に着目し、2024年3月にリリースされたBox AI for DocumentsおよびBox AI for Notesを試用。個人の業務効率化から組織全体のビジネス変革に資する仕組みづくりを目指し、新たに追加されたEnterprise Advancedプランの機能を採用した。

 Box AI Studioを活用し、広報資料作成に特化したAIエージェントを構築した。また、サステナビリティ報告書の作成では、多数の参考資料やガイドラインの確認をAIが支援し、機密情報を保護しつつ高品質な文書作成を実現した。

 また、Box AI for Metadataを活用し、契約書情報の自動抽出により入力作業の負担とミスを削減。さらに、Box Appsのダッシュボードで契約進捗の可視化を行い、将来的にはリスクの早期発見など新たな洞察の獲得を見込む。ITヘルプデスク業務にもBox AI for Hubsを応用し、問い合わせ対応の効率化を図っている。

 これらの取り組みで、野村総合研究所は単なる業務の自動化にとどまらず、「やらなくてもよい業務」を見極め、人が価値を生み出す業務に注力できる環境を整備した。社内に分散していた情報資産の一元管理とAI・データ・ワークフローの連携により、組織全体の生産性向上を推進している。IT戦略部長の村田龍俊氏は「AIを活用した業務変革に挑戦できることを大変嬉しく思う。今回の導入は業務効率化だけでなく、新たなビジネス価値創出にもつながる変革の第一歩だと確信している」と述べている。

ニュースリリース


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