NTTネクシアは、戸籍法改正に対応するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)業務において、トヨクモクラウドコネクトの「戸籍振り仮名パック」を採用した。7月29日、同サービスを提供するトヨクモクラウドコネクトが発表した。サイボウズの「kintone」を基盤とする同サービスにより、流動的な要件に対応しつつ、高機微な情報を扱う業務に耐えるシステムを短期間で構築した。
NTTネクシアは、2025年の戸籍法改正施行に先立ち、ある大規模な自治体から戸籍氏名への振り仮名付記に関する業務を受託した。このプロジェクトは国家的な政策に関わるもので、仕様変更の可能性を抱えながら、極めて短い準備期間で業務を開始する必要があった。また、戸籍という機微な個人情報を大量に扱うため、ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)に準拠した高度なセキュリティ環境の構築が不可欠だった。
これらの課題を解決するため、NTTネクシアは複数のシステム基盤を検討した結果、戸籍振り仮名パックの採用を決めた。kintoneをベースにしたパッケージであるため、業務に必要なシステムがあらかじめ整備されており、迅速な導入が可能である点を評価した。加えて、要件変更にも柔軟に対応できる拡張性や、トヨクモクラウドコネクトによる手厚い伴走支援体制も決め手になった。
プロジェクトを統括したNTTネクシア センター設計構築部門の福田氏は、「最も懸念していたのは、法改正に関連した急な仕様変更と短納期への対応だった。戸籍振り仮名パックは業務に必要なシステムがあらかじめ整備されており、最初から業務が回る状態で導入できる点が非常に心強かった」と話している。同部門の鹿島氏も、「単にシステムを導入するだけでなく、トヨクモクラウドコネクトのきめ細やかなコミュニケーションとスピード対応により、同じチームで事業を推進しているという安心感を持って進めることができた」と述べている。
導入後、現場のオペレーターからは「直感的に操作できる」「セキュリティがしっかりしていて安心」といった声が寄せられており、スムーズな業務運用が実現しているという。また、FAQと問い合わせ管理を連携させたナレッジマネジメントの環境も構築され、応対品質の向上と業務効率化を同時に達成している。
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