NTTデータが、業務DXロボットを開発するugoの小型点検ロボット「ugo mini」をデータセンターの設備点検業務に採用した。12月16日、ugoが発表した。
日本社会では少子高齢化と人口減少が進行しており、労働力不足が深刻化している。特にデータセンターの設備点検業務は労働集約的であり、人材不足が大きな課題となっている。NTTデータは、このような背景から、デジタル技術を活用して業務の効率化と省力化を図るため、ugo miniの導入に至った。
既にNTTデータのデータセンターでは、ugoの「ugo Pro」が設備点検業務に活用されているが、ugo miniはより小型で高機能なロボットで、これまで以上に多様な点検作業に対応できる。高所に設置された設備や、扉で仕切られた限られた空間での点検も可能で、人手をかけずに安全性と効率性を維持することが期待される。今後は全国15拠点のデータセンターにも順次ugo miniを導入し、点検作業時間の更なる削減を目指す。
NTTデータは、設備管理業務の遠隔化、自動化を促進するための包括的なソリューション開発に注力しており、コンサルティングからシステム構築・運用支援まで、ugo miniを活用した設備管理業務の効率化と高度化を実現するソリューションを提供する。
NTTデータ執行役員の新谷哲也氏は、「設備点検業務に絞った最新型の小型ロボットは、データセンターをはじめとした設備点検業務の自動化、遠隔化の加速に大きく貢献するものと信じている。今回の導入により、自社データセンターでの活用を進めるとともに、現場での知見を活かし、顧客のビジネス変革や社会課題の解決に向けて取り組んでいく」と述べている。