野村総合研究所、自社データセンターでOracle Alloyの運用開始

2024年9月9日08:35|ニュースリリース公開日 2024年4月16日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 野村総合研究所(NRI)が、自社データセンター内でOracle Alloyの運用を開始した。4月16日、日本オラクルが発表した。

 NRIは金融や小売業界向けの大規模ビジネス・プラットフォームのクラウド環境として、すでにOracle Cloud Infrastructure(OCI)Dedicated Regionを東京と大阪の自社データセンターに導入し、自社統制下で運用している。2021年7月からBESTWAY、2022年4月からT-STAR、2023年4月からTHE STARといった金融ソリューション・サービスの基盤をOCI上に移行し、最新化を実現してきた。

 この成功を受け、金融機関を中心とする顧客企業から、金融統制に準拠しデータ主権が確保された同社統制下のクラウド利用への需要が高まっていた。特に金融SaaSと連携するシステムのクラウド上での最新化や統合への要望に対応する必要があった。

 Oracle Alloyの導入により、NRIは顧客ニーズに対応し、OCI提供の選択肢に柔軟性を持たせることが可能となった。既存のSaaS顧客企業だけでなく、幅広い業界への提供を視野に入れている。

 NRIは高可用性を実現するため、東京と大阪のデータセンター2拠点にOracle Alloyを導入し、サービス基盤を構築した。これにより、自社でカスタマイズした独自サービスとともに、最新の生成AIサービスやクラウドネイティブ開発ツールを含む100以上のOCIサービス提供が可能になった。

 NRI常務執行役員IT基盤サービス担当の大元成和氏は「GPUも導入しており、ソブリンAIの実現に向けて生成AIを含むAI開発やサービス提供も強化していく方針です」と述べた。


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