GLOEは、勤怠管理や経費精算に関する催促業務の効率化を目的に、催促自動化SaaS「コンプル」を採用した。7月24日、コンプルを提供するThinQ Healthcareが発表した。導入により、勤怠管理の期限遵守率が99%に達し、経費精算の未対応者数が83%減少するなど、定量的な効果を上げている。従業員の心理的負担を軽減し、本来の業務に集中できる環境を整備した。
同社では従来、勤怠管理や経費精算のリマインド業務に多大な時間と労力を費やしていた。管理部門の担当者は、Slackの専用チャンネルやダイレクトメッセージを用いて未対応者に催促していたが、個別対応や上司への確認作業が精神的な負担となり、本来注力すべき業務に支障をきたしていた。また、今後の組織拡大に伴い、これらの問題がさらに深刻化することも懸念されていた。
コンプルの採用にあたっては、テスト導入で得られた成果を高く評価した。経費精算の未対応者が大幅に減少し、財務経理部門の催促業務が大幅に軽減されたほか、従業員を対象としたアンケートでは80%以上が継続利用を希望した。依頼内容の分かりやすさや、日常的に使用するSlackでタスク管理ができる利便性が評価された。また、実績データに基づいて設計された簡潔なUI(ユーザーインタフェース)により、必要な情報を探す手間が省け、タスクを完了しやすい点も決め手となった。
コンプル導入後、経費精算の未対応者は83%減少し、勤怠管理において期限内に未提出の従業員は1%程度まで激減した。これにより、財務経理部門をはじめとする管理部門の催促業務が大幅に軽減されただけでなく、催促する側と受ける側双方の心理的負担も大きく軽減された。さらに、会議での決定事項をタスク化し、自動リマインド機能で対応を促すといった活用も進んでおり、業務遂行の確実性向上にもつながっている。
今後は、年末調整やストレスチェック、従業員代表選出といった繁忙期の定型業務にもコンプルの活用を広げ、さらなる業務負担の軽減を目指す。人事部の担当者は、「コンプルは他部署への催促や要請に苦手意識を持つ従業員の業務をサポートする心強いツールだ。今後は、提出物の期限遵守といった基本的なルールについて、各部署のマネージャーにデータで示しながら理解を促し、組織全体のマネジメント意識向上につなげていきたい。単なる業務効率化ツールとしてだけでなく、組織全体のコンプライアンスを向上させるきっかけにしていきたい」と話している。
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