東亜建設工業は、営業基盤となる顧客データベースを全社で構築することを目的に、名刺管理・営業支援ツール「ホットプロファイル」を採用した。7月25日、同ツールを提供するハンモックが発表した。高精度な顧客データベースを構築することで、営業担当者間の情報共有を円滑にし、業務効率の向上や商談機会の損失リスク低減を目指す。
東亜建設工業は1908年創業の総合建設会社で、海洋土木を強みとし国内外の社会インフラ整備を担ってきた。近年は長期ビジョン〈TOA2030〉を掲げ、事業戦略の一環として「デジタルリテラシーの向上によるDXの推進」に取り組んでいる。データドリブン経営の実現や業務の高度化を目指す中、全社で活用できる営業基盤の構築が課題となっていた。
そこで同社は、単なる名刺管理にとどまらず、常に最新の顧客情報を一元管理できるシステムを求め、ホットプロファイルの導入を決めた。ホットプロファイルは、名刺をスキャンするだけで顧客情報を自動でデータベース化できる。さらに、名刺に記載のない企業の属性情報(法人番号、業種、従業員数、上場区分など)も自動で付与し、高精度な顧客データベースを構築できる点が評価された。
今回の導入で、新規の営業担当者でも、基礎情報や過去の担当者とのやりとりの経緯などを自ら確認できる仕組みが整う。これにより、引き継ぎ作業にかかる時間や業務負担を軽減し、業務効率の向上が期待できる。また、社内の誰がどの顧客とつながっているかを可視化することで、適切な担当者による迅速かつ効果的なアプローチが可能となる。同社は、こうした仕組みを通じ、適時・定期的な接触不足による商談機会の損失リスクを低減できると見込んでいる。
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