東都観光バスは、経費精算および請求書受領業務の効率化を目的に、LayerXのAIクラウドサービス「バクラク経費精算」と「バクラク請求書受取」を採用した。7月25日、バクラクを提供するLayerXが発表した。紙ベースだった従来の運用を刷新し、関連業務全体の工数を約60%削減することを見込む。ペーパーレス化を通じ、電子帳簿保存法に対応できる体制も整える。
同社では従来、手書きの経費申請書に領収書の原本を糊付けして経理部に提出するという、紙を中心とした運用を行っていた。この方法では、人為的なミスが発生しやすく、紙の書類を管理する手間もかかるなど、煩雑な作業が業務を圧迫していた。また、小口現金と振込対応が混在する複雑な処理フローや、日々大量に発生する領収書の処理も大きな負担となっていた。
こうした課題を解決し、業務改善を進めるため、同社は経費精算システムの導入を検討。複数社の製品を比較した結果、バクラクの採用を決めた。選定理由として、洗練されたユーザーインターフェース(UI)が申請者にとって操作しやすいこと、導入前の初期設定がシンプルで分かりやすいことを挙げている。加えて、LayerXの営業担当者による親身な対応も、導入の決め手になった。
バクラクの導入で、手入力や確認作業の大幅な削減が期待される。領収書を複数枚まとめて一括でアップロードできる機能(最大100件)は、業務の効率化と書類の紛失や処理漏れのリスク低減に貢献する。また、高精度なAI-OCR機能が取引先や支払情報を自動で入力し、AIが勘定科目などを推薦するため、転記ミスや確認作業が削減される。書類が電子データとして一元管理されることで検索性が向上し、問い合わせや監査への対応も迅速化できる。
東都観光バス経理部の片桐氏は、「バクラクを導入することで、経費申請や請求書支払処理の工数を削減し、紙の保管スペースや紛失リスクを気にする必要が無くなることを期待している。当社では経費精算と請求書支払業務を合わせて全体で約60%の工数削減が見込まれており、社内全体で業務のデジタル化も一歩前進したと感じている。今後もバクラクを活用し、バックオフィス業務の効率化を進めていきたい」と話している。
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