ファインディは、組織全体の生産性向上を目的に、コラボレーションソフトウェア「Notion」およびAIアシスタント「Notion AI」を全社で採用した。7月24日、Notionを提供するNotion Labs Japanが発表した。複数のツールに散在していた情報をNotionに集約し、プロダクト開発のワークフローを一元管理することで、部門を横断した連携を強化し、業務のスピードアップを図る。
ファインディは「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」をビジョンに掲げ、ITエンジニア領域で個人と組織の課題解決に取り組んでいる。同社では従来、複数のプロジェクト管理・タスク管理ツールが併用されており、部門横断プロジェクトにおいて情報が各ツールに散在、共有作業が煩雑化する課題を抱えていた。また、GoogleドライブやSlackにも情報が蓄積されていたが、必要な際に最新のファイルを見つけ出すことが困難な状況だった。
こうした課題を解決し、今後のグローバル展開に向けて国内外の情報を効率的かつ安全に取り扱うため、ドキュメント管理、プロジェクト管理、ナレッジ共有を一つのプラットフォームで実現できるNotionの全社導入を決めた。ツール選定にあたっては、すでに全社の半数近い従業員がNotionを業務で活用し、自社の業務に最適であることが実運用によって証明されていたことも決め手となった。
導入後、企画(PdM)チームではプロジェクト管理をJiraからNotionに移行。プロダクト要求仕様書(PRD)の作成からインタビュー結果の蓄積、施策レビュー、開発チームへの共有まで、プロダクト開発に関する一連のワークフローを一気通貫で管理できるようになった。開発チームでは、バックログアイテムやタスク管理、スクラムイベントの進行に加え、問い合わせやインシデント対応など、チームや部署を横断した情報共有・管理が必要な業務も、同一プラットフォーム上で効率的に対応している。
Notion AIについては、議事録作成にかかる手間と時間を大幅に削減した。AIミーティングノート機能を活用し、コミュニケーションの効率化と振り返り作業の改善、情報共有の円滑化を実現した。企画チームでは、Notionの機能と外部ツールを組み合わせ、PRDや受け入れ基準の作成、顧客向け案内文の起案といったドキュメンテーション業務の自動化も進めている。
今後は、情報共有のスピードをさらに高め、意思決定から実行までのリードタイムを短縮する。Notionに蓄積したプロジェクトデータや議事録を分析し、時間を要する作業の特定や効率的な進め方の提案をAIで自動化。客観的なデータに基づいた業務改善を継続的に実行できる組織を目指す。
ファインディ取締役CTOの佐藤将高氏は、「ビジョンを実現するためには、全社員がAIを当たり前に活用し、意思決定の回数と精度を飛躍的に向上させることが鍵になる。Notionは単なるツールではなく、私たちの思考と行動を加速させてくれる大事なサービスだ。効率化で生まれた時間をより本質的な意思決定に充て、スタートアップとして勝ち続けるためのスピード感を維持したい」と話している。
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