プロテリアルは、人的資本を最大限に引き出す戦略的人事を目的に、Oracleのタレントマネジメントシステム「Oracle Fusion Cloud Applications」を採用した。1月22日、日本オラクルが発表した。生成AIやAIエージェントを積極的に活用し、グローバル規模での有望な人材の発掘と最適な配置を推進する。これにより、次世代リーダーの育成体制を強化し、経営基盤のさらなる向上を図る。
プロテリアルは、自動車や産業インフラなどの分野で高機能材料を提供するグローバル企業。2023年1月に旧日立金属から現社名へ変更し、さらなる成長に向けた戦略の柱の一つに「人」を掲げている。世界水準の組織運営体制の構築を目指す中で、次世代リーダーの選抜と育成が急務となっていた。
これまで同社は、グローバルレベルでの次世代リーダーの管理や適所適材の人材配置を課題としていた。そこで、日本および海外の経営幹部と幹部候補者を対象に、タレントマネジメント機能を備えたOracle Fusion Cloud Human Capital Management(HCM)の活用を決めた。選定にあたり、人事プロセスに組み込まれた生成AIやAIエージェントを、追加コストなく迅速に利用できる点を高く評価した。また、グローバルでの導入実績の豊富さや、強固なセキュリティ体制も採用の決め手になった。
新システムの活用で、幹部候補生の人事データが一元化され、人事部門による戦略的な立案と意思決定が可能になる。グループ内の各ポジションにおける職務の標準化も進め、組織横断的な人材配置を円滑にする狙いだ。システムの定着化を促進するため、画面上で操作手順をリアルタイムにガイドするOracle Guided Learningも活用し、利用者の負担軽減を図る。なお、システムの導入支援はシー・エス・イーが担当した。
今後は、生成AIを活用したシミュレーションなどを通じて潜在的な人材の発掘につなげる。これにより人事担当者の業務負荷を軽減しつつ、継続的なタレントマネジメントを確立する方針だ。将来的には対象を一般従業員へ拡張するほか、目標管理やキャリア開発などへも適用範囲を順次拡大していく。
プロテリアルで最高人事責任者(CHRO)を務める中島豊氏は、グローバル全体の人事戦略を推進する上で、人材データの構築と資格・等級の標準化を目指していたと説明している。Oracle Fusion Applicationsは、これらのプロセスをシームレスに連携できることに加え、追加コストなしでAI機能を活用できる点が大きな評価ポイントになったという。今回の導入を機に、戦略的な人的資本経営とグローバルな人材の最適配置を推進したい考えだ。