新小山市民病院、オールフラッシュストレージで医療システムの安定稼働とデータ保護を実現

2024年11月26日22:58|ニュースCaseHUB.News編集部
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 地方独立行政法人 新小山市民病院は、ピュア・ストレージのオールフラッシュデータプラットフォーム「FlashArray//C」を採用した。2024年11月20日、ピュア・ストレージ・ジャパンが発表した。

 新小山市民病院は、栃木県南部約17万人の地域住民に対し、24時間体制の救急医療などを提供する急性期医療を担う中核病院だ。近年、患者数の増加に伴い、電子カルテなどの医療データが急増しており、それに対応できる高性能かつ安定したIT基盤の構築が求められていた。数年前には電子カルテシステムが約1時間にわたり停止するトラブルが発生し、病院のシステム担当者はITシステム刷新の必要性を痛感していた。

 新小山市民病院は、ストレージプラットフォームの選定にあたり、安定性、パフォーマンス、データ削減率、データ保護機能などを重視した。ピュア・ストレージのFlashArray//Cは、これらの要件を満たし、さらにEvergreen//Foreverサブスクリプションにより、ハードウェアとソフトウェアのアップグレードを無停止で継続的に実施できる点が評価された。

 FlashArray//C導入により、新小山市民病院は、データの圧縮・削減、メンテナンスコストの最小化、レジリエンスの強化といった効果を得ている。FlashArray//Cは、独自の重複排除・データ圧縮技術により、医療画像などのデータ容量を大幅に削減することが可能である。また、Evergreenプログラムにより、常に最新のストレージ技術を利用できるため、メンテナンスコストを最小限に抑えながら、システムの安定稼働を維持できる。さらに、SafeMode機能により、ランサムウェア攻撃などからデータを保護でき、病院のシステム担当者は安心して業務に集中できるようになった。

 新小山市民病院 事務部長 システム管理室長 坂田普氏は、「ピュア・ストレージのソリューションによって、高い可用性や優れたパフォーマンスを発揮するシステムを構築できたことは、高品質で安心できる医療につながる効果だ」とコメントしている。また、同病院 システム管理室 主任 吉野絢祐氏は、「医療業界を脅かすランサムウェア対策として、標準搭載されているSafeMode機能は非常に効果的だ。他のシステムを導入・運用する必要がなく、コストや負荷の低減と同時に安全性を高めることができた。BCPの観点からも、復旧時間の短縮によって医療の継続性が向上したと実感している」とコメントしている。

ニュースリリース