ノーリツが製造オペレーション管理を強化、スマートファクトリー化を推進

2024年12月17日11:55|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ノーリツが、製造オペレーション管理ソリューション「DELMIA Apriso」を導入し、スマートファクトリー化を推進している。12月17日、コベルコシステムが発表した。

 ノーリツは中期経営計画「Vプラン26」において、ものづくりDXに必要とされるITインフラの整備を推進しており、製造現場のデジタル化を重要な経営課題と位置付けている。具体的には、将来の自動化ラインへの準備と、現行ラインにおける原価改善が求められていた。これらの課題を解決するため、同社は製造オペレーションに関わる情報を統合管理するMESプラットフォームとしてDELMIA Aprisoの導入を決めた。

 コベルコシステムは、ノーリツの基幹システム導入から保守運用業務のアウトソーシングまで幅広く支援してきた実績と信頼関係を活かし、今回のシステム導入を支援した。2024年10月にテスト運用を開始し、同年12月から本格運用を開始、安定稼働を確認している。

 DELMIA Aprisoは、製造業向けに開発された製造実行システム(MES)および製造オペレーション管理(MOM)ソリューションであり、製造管理だけでなく、在庫管理・品質管理・保全管理・従業員管理など、製造現場の全ての作業を包括的にサポートする。これにより、業務の連携と可視化を図り、生産性の向上とコスト削減を実現する。また、リアルタイムでのデータ収集・分析機能により、迅速な意思決定が可能になる。さらに、グローバル展開にも対応し、ERPや設計系プラットフォームと連携しながら、複雑なサプライチェーン、エンジニアリングチェーンの効率的な管理を支援する。

 今回の導入によりノーリツでは、製品シリアルNo.と部品のシリアル・ロットNo.の紐付け、設備装置や検査ログの紐付けで、異常発生時のロット追跡が可能となり、不良品の削減と製品品質の安定化を図る。また、BOP(工程順序、作業内容、使用部材、設備等の製造プロセスのマスタ)を用いて工程予実管理を行い、原価の適正化を図ることでコスト削減を推進する。生産設備や自動搬送装置との連携では、MESを中心とした自動化工場の実現を目指し生産力の強化を目指す。

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DELMIA Aprisoの導入イメージ

ニュースリリース