サントリー、リミニストリートの支援でスピーディーなモバイルアプリ開発

2025年8月15日10:20|ニュースCaseHUB.News編集部
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 サントリーは、健康食品やサプリメントの通信販売会員向けモバイルアプリケーション「Comado」の開発を加速させるため、Rimini Street(リミニストリート)のコンサルティングサービス「Rimini Consult」を採用した。8月14日、リミニストリートの日本法人が発表した。社内リソースが限られる中で、4カ月という短期間でアプリをリリースした。

 サントリーは2021年、Oracle製品の保守サポートをベンダーからリミニストリートに切り替えている。これにより、年間保守料金を50%削減したほか、ITチームの負荷を軽減。システムの安定稼働を維持しながら、創出されたリソースをより付加価値の高い戦略的なプロジェクトへ振り向けることが可能になったとしている。

 一方で同社は成長戦略の一環としてヘルスケア事業への投資を拡大しており、その一環として、グループ会社であるサントリーウエルネスの通信販売会員向けモバイルアプリであるComadoの開発プロジェクトを始動した。しかし、開発には複数の環境構築やOracle Databaseに関する高度な専門知識が必要だった上、社内のITチームは他の優先プロジェクトに対応しており、リソースが不足していた。さらに、経営層からは4カ月以内という厳しいリリース期限が設定されていた。

 そこでサントリーはプロジェクトの初期段階からリミニストリートに協力を要請。保守サポートの実績や、サントリーのシステム環境の理解度を評価したほか、プロジェクトを期限内に完遂するための人材リソースを確保できる点にも期待したという。

 プロジェクトでは、リミニストリートのエンジニアチームとプロフェッショナルサービスチームが連携。サントリー側のスケジュールを優先し、4カ月という短期間で三つの新たな開発環境を構築した。この間も、既存のOracleシステムは安定性とセキュリティを維持し、品質を落とすことなく、また追加の製品購入もなしに、アプリを予定通りリリースできたとしている。

 サントリーグループのIT部門であるサントリーシステムテクノロジーでスペシャリストを務める山下拓朗氏は、「非常に厳しい条件下での進行だったが、(リミニストリートと)常に密接に連携し、全工程で我々のニーズに応えてくれたおかげで、重要なプロジェクトに集中する余裕を持つことができた」とコメントしている。

ニュースリリース