ミズノは、経費精算や請求書受領業務の効率化を目的に、ワークスアプリケーションズが提供する「HUE Expense」および「HUEデジタルインボイス」を採用した。1月27日、ワークスアプリケーションズが発表した。年間約17万枚にのぼる証憑のデジタル化を進め、業務効率化とデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する。
ミズノは世界屈指の総合スポーツ用品メーカーとして知られる。同社はこれまで、外資系グループウェアを基盤として社内の申請業務を内製で構築し、運用してきた。しかし、柔軟な設計が可能な一方でシステムの複雑化が進み、保守負荷の増加や業務の属人化が課題となっていた。
こうした中、基盤となるグループウェアの保守期限が迫ったことを機に、特に負担の大きかった経費精算と請求書受領業務においてパッケージ製品の導入検討を開始した。選定にあたっては、従来システムで対応していた複雑な申請フローや社内規定を、追加の開発を行わずに標準機能のみで再現できる柔軟性を高く評価した。
さらに、AI-OCR(光学文字認識)による自動化の可能性や、既存の会計基幹系システム(ERP)とのスムーズな連携が可能な点も採用の決め手となった。ミズノは今回、HUE ExpenseとHUEデジタルインボイスに加え、証憑電子データ管理サービスの「HUE Works Suite DX Solutions Electronic Book Maintenance」もあわせて導入する。
導入後は、年間約12万枚の領収書と約5万枚の請求書をAI-OCRで読み取り、申請作業の自動化を図る。ICカードやコーポレートカードとのデータ連携により入力負荷を軽減するほか、入力内容の自動補完や不正検知機能を活用することで、申請者や承認者、経理財務部それぞれの業務負担を削減する。
紙の証憑の保管が不要となる新たな業務プロセスを構築することで、運用の効率化と事業継続性の両立を目指す。すべての機能をカスタマイズなしの標準機能で利用するため、システムのブラックボックス化を防ぎ、担当者の交代にも柔軟に対応できる体制を整える。
ミズノ経理財務部債権管理課課長の菅原氏は、従来システムでは複雑な社内ルールを反映するために内製で細かな作り込みを行ってきたが、保守や運用が担当者に依存していたと指摘する。HUEについては、そうした運用を標準機能で再現できる柔軟性があり、AI-OCRによる証憑の自動処理も大きな魅力だったとした上で、今後の業務効率化と継続性の両立に大きく貢献することを期待していると述べている。
ミズノは今後、これらの製品を基盤として、業務の属人化を排除した持続可能な事務プロセスの確立を急ぐ。