日本トムソンは、Web会議環境の整備を目的に、Microsoft Teams Rooms専用デバイス「MAXHUB XCore Kit for Microsoft Teams Rooms」を採用した。1月27日、ナイスモバイルが発表した。会議準備の工数削減やトラブル防止を図り、国内外の多拠点間における円滑なコミュニケーションを促進する。
日本トムソンは1950年創業の精密部品メーカーで、機械の動きを支える製品を展開している。拠点は国内外に広がり、テレビ会議システムを設置している拠点だけでも10カ所以上にのぼる。同社はコロナ禍を機にMicrosoft Teamsを導入していたが、会議室に常設できる専用のWeb会議環境を求めていた。
導入の背景には、長年運用してきたテレビ会議システムの老朽化があった。導入から14、15年が経過したシステムが2025年夏に相次いで故障。後継機種が存在せず、経営層が要望する6拠点同時接続などの条件を既存メーカーの製品では満たせない状況に陥っていた。一時は中古品を手配して急場をしのいでいたが、根本的な解決を目指して新たな機器の選定を開始。スモールスタートでの検証が可能なモニターキャンペーンをきっかけに、MAXHUB製品の導入を決めた。
従来の運用では、システムが起動しないなどのトラブルが発生しても専門知識を持つ担当者が不在で、再起動を繰り返すといった不安な状況が続いていた。また、PCから個別に会議へ参加することで、会議URLの特定に5分から10分を要したり、隣席同士の参加によるハウリングが発生したりといったストレスが蓄積していた。
新システムの導入により、会議室用アカウントのカレンダーからワンタップで会議に参加できるようになった。これにより、URLを探す手間が省け、会議の立ち上がりがスムーズになった。画面共有についても、タッチコントロールパネルに接続されたHDMIケーブルをPCに挿すだけで完了するため、参加者同士で共有の許可を確認し合う必要がなくなった。情報システム部への「画面が映らない」といった問い合わせも減少している。
音声や映像の品質向上も成果として挙げている。併せて導入した「MAXHUB Sound bar」の広角カメラにより、会議室に集まった全員の表情が遠隔拠点からも確認しやすくなった。一括で会議に参加する形式に変わったことでハウリングも解消され、テレビ会議システムを利用していた頃よりもスムーズに議論が進むようになった。情報システム部にとっても、会議トラブルへの緊急対応というプレッシャーから解放され、本来の業務に注力できるようになった。
今後は、本社ビルにある既存のテレビ会議システム設置室を順次Microsoft Teams Rooms環境へ置き換えていく。また、PCを個人所有していない社員が多い工場拠点への展開も視野に入れている。各拠点の利用状況を精査しながら、さらなる業務効率化を推進したい考えだ。
導入後の効果について日本トムソンの担当者は、参加者が自身のPC操作に集中しながらパネル側で会議操作を完結できる点が好評だとしている。テレビ会議システムのトラブル発生時に最優先で招集されるプレッシャーが軽減されたことも、大きな導入効果の一つであると述べている。