大学生協京滋・奈良・中国・四国、基幹システムと会計のデータ連携を自動化

2026年3月3日23:11|ニュースCaseHUB.News編集部
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 大学生活協同組合 中国・四国事業連合(大学生協中国・四国)は、基幹システムと会計システムのデータ連携自動化を目的に、鈴与シンワートの次世代型店舗予約・顧客管理システム「TASUKE for 奉行V ERPクラウド」を採用した。3月3日、鈴与シンワートが発表した。約30年運用してきた独自システムを刷新し、インボイス制度などの法令対応と業務プロセスの大幅な削減を両立させた。

 大学生協中国・四国は、中国・四国地区にある20の会員生協から業務委託を受け、仕入や経理システムの一括管理、支払い業務などを担う広域運営組織だ。同組織では、会計や仕入、販売などを網羅するスクラッチ開発の基幹システムを長年利用してきた。しかし、組織再編に伴う開発・運用コストの増大やサーバーの保守期限切れを控え、システムのリプレイスが急務となっていた。

 刷新にあたっては、基幹システムから切り離せる機能をパッケージ製品へ移行し、データ連携で対応する方針を決定した。選定では、操作性の良さに加え、基幹システムとのスムーズな連携、会員生協間でのデータ共有が可能であること、そしてリーズナブルな運用費を重視した。特に、電子帳簿保存法やインボイス制度といった国の会計制度への対応を運用費内で改修できる点が、将来的な安心感につながると判断し、オービックビジネスコンサルタントの「勘定奉行V ERPクラウド Group Managementモデル」と、その連携基盤としてTASUKE for 奉行V ERPクラウドの導入を決めた。

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TASUKE for 奉行V ERPクラウドを用いたシステム連携基盤

 導入の効果は、経理業務の効率化として現れている。従来は基幹システムへ仕訳を入力する前に、Excelで仕訳票を作成して手入力し、その後モニターリストでチェックして紙でファイリングするという重層的なプロセスを要していた。新システムでは直接、勘定奉行へ仕訳入力を行うと、TASUKE for 奉行V ERPクラウドを経由して毎日API連携が実行される。これによりExcelでの作業が不要になり、業務プロセスが削減された。

 また、ペーパーレス化も進展した。仕訳票に添付していた証憑類をスキャンしてデータ保存する運用に切り替えたことで、紙とデータの二重管理が解消された。このほか、ノートPCがあれば在宅勤務でも操作が可能になったことや、データの反映速度が向上し、決算時の誤データ確認が迅速化された点も利点として挙げられる。

 大学生協中国・四国は、鈴与シンワートの対応について、抽象的な質問に対しても意図を汲み取った丁寧な支援があったと評価している。今後も残る既存システムのリプレイスを検討しており、さらなる業務効率化を推進していく。

ニュースリリース