ローソンは、全国の店舗配送業務において、都築電気のクラウド型動態管理・配送管理サービス「TCloud for SCM」を採用した。3月17日、都築電気が発表した。従来運用していたデジタルタコグラフ中心のシステムから、スマートフォンを活用したクラウド型運行管理へ切り替えることで、低コストかつ柔軟な運用体制を構築。将来的には配送データを起点とした周辺システムとの連携による、配送オペレーションのさらなる高度化を目指すという。
国内に約1万4600店舗を展開するローソンでは、日々の高密度な店舗配送が不可欠となっている。同社は以前より、店舗配送における品質管理の高度化や、データを起点とした配送作業の効率化、省コスト化の実現を検討していた。
TCloud for SCMの選定において、まず評価されたのがスマートフォン活用の優位性だ。専用の車載機器を必要としないため、設備投資や保守コストを抑制できる。さらに、日々の車両入替や台数変動、委託車両や臨時車両の活用といった流動的な配送体制に対しても、柔軟に対応できる点が決め手となった。
配送現場の支援と品質向上に寄与する機能も採用のポイントだ。TCloud for SCMは店舗ごとの納品履歴や対応状況を蓄積して参照できる「店舗カルテ」機能を備えており、個別の店舗特性を踏まえた細やかな配送対応を可能にするという。加えて、温度管理情報を含むデータの記録・活用により、配送品質の安定化を両立できるとしている。
管理面では、車両位置や配送進捗をリアルタイムで可視化できるようになった。これにより、管理者とドライバー間の即時性の高い連携を実現している。また、蓄積された配送データは将来的な拡張基盤として位置づけており、今後は検品業務や自動配車といった周辺システムとのデータ連携も見据えているという。
ローソンは今回の導入を通じて、低コストで柔軟な店舗配送オペレーション基盤の確立を図り、配送ドライバーの負担軽減と顧客への安定したサービス提供を推進していく考えだ。