三菱UFJ信託銀行は、AI活用を見据えた次世代のコンテンツ管理プラットフォームとして、Boxのコンテンツ管理基盤「Box」を採用した。3月18日、Box Japanが発表した。クラウドへの移行により、組織を横断したデータの一元管理とセキュアな利活用を推進する。業務基盤の強靭化を図り、生産性の向上とAIネイティブ企業への変革を目指す。
同行は現在、システムのモダナイゼーションやサイバーセキュリティの強化、AI活用などを盛り込んだ総合的なアクションプラン「MUTB-DX」を全社的に推進している。従来、複数の業務システム間でコンテンツが分断されており、データの横断的な活用や一元的な管理が課題となっていた。
今回のBox採用にあたっては、エンタープライズグレードの強固なセキュリティとガバナンスを維持できる点を評価した。また、非構造化データから業務のコンテキストを安全に抽出できる基盤としてBoxを位置付けている。同行は市場部門やリテール領域などで先行してAI導入を進めており、今後、全社でAIを展開する上での核となる基盤としてBoxの活用を決めた。
Boxの導入により、これまで複数システムに分散していたデータを集約し、組織の枠を超えた情報の利活用を促進する。アクセス制御や監査機能を活用することで、金融機関に求められる高度なガバナンス体制を構築。さらに、主要な業務アプリケーションとBoxを連携させることで、業務プロセス自体の改善も進めていく方針だ。
ナレッジマネジメントの推進も大きな目的の一つだ。Box上に蓄積された非構造化データに対し、適切な権限管理のもとでAI機能を活用することを検討している。これにより、組織内の知見を効率的に共有・活用できる環境を整備する。
三菱UFJ信託銀行執行役員デジタル戦略部長の多木嘉一氏は、「社会課題解決を目指す当社にとって、暗黙知を形式知化するナレッジマネジメントは課題解決力の源泉。その中核となる非構造化データの管理基盤刷新は不可欠な取り組みだった」とコメント。その上で、「高度なセキュリティと他システムとの連携、AI機能などの拡張性を持つBoxを全社基盤として活用し、利便性と安全性を両立した変革を加速させていきたい」としている。