空港送迎サービスなどを手がける龍藤観光は、鈴与シンワートが提供する「あさレポ」を採用した。あさレポは運転前のアルコールチェックと検温結果を一元管理できるクラウドサービスで、同製品を活用することで、2024年4月1日に施行された「旅客自動車運送事業運輸規則一部改正」への対応を効率化する。9月11日、鈴与シンワートが発表した。
龍藤観光は23年夏から法改正への対応を検討し始め、スマートフォンでアルコールチェックを撮影する方法や、監視カメラを設置して対面でのアルコールチェックを録画する方法などを検討したという。しかし、いずれも録画データの保存などの業務負荷増加がハードルとなり導入を断念。より効率的に対応できるサービスの導入を検討し、あさレポを選んだ。
採用にあたっては、検温やビデオ点呼など法改正に対応した幅広い機能を備えている点や、法改正に迅速に対応できるサポート体制があること、測定データの保管と管理が容易なクラウドサービスであること、アルコールチェッカーやアプリの操作性などを評価したという。またコスト面でも、初期費用が不要で、ドライバーごとに月額プランと従量課金プランを設定できる柔軟な料金設定が、同社のニーズにマッチしたとしている。
導入後、龍藤観光は国土交通省が求める法改正への対応を「全てクリアできた」としたほか、「あさレポの業界認知度が高いことでスムーズな監査にも寄与している」と評価している。また、アルコールチェック測定時の様子を安全運転管理者がビデオ通話で確認できるため、ドライバー管理の効率化も実現した。デバイスとアプリの操作が簡単で、ドライバーからも不満は出ていないという。