東北テクノアーチは、海外向け技術マーケティングを強化するため、ウェルスプリングが提供するイノベーションマーケットプレイス「フリントボックス」の本格運用を9月24日から開始した。東北テクノアーチはフリントボックスの導入で、保有する技術シーズの情報発信を強化し、海外企業との連携による技術移転を促進する。
東北テクノアーチは、東北大学をはじめとした東北・北海道地域の12の大学と連携し、大学等で生まれた知的財産を活用した新規事業や産業の創出を支援する技術移転機関。これまでも国内企業への技術移転で実績を上げてきたが、さらなる技術移転の拡大に向け、海外企業へのアプローチを強化する必要があった。
フリントボックスは、世界中の学術機関や企業が利用するイノベーション専用のマーケットプレイスだ。技術やスタートアップ、研究者など、さまざまな切り口からマーケティングを行え、オンライン上でライセンシングや契約を完結できる。また、世界中の企業や学術機関、技術者や研究者とつながるエコシステムを形成しており、東北テクノアーチは、フリントボックスへの技術シーズ掲載を通じて、海外企業とのビジネスマッチング機会の拡大を期待している。
東北テクノアーチは、既に341件の技術シーズをフリントボックスに掲載しており、分野は医薬、農学、医療機器、材料、機械、エレクトロニクス、情報化学、環境、エネルギー、土木など多岐にわたる。東北テクノアーチは、今後もフリントボックスへの技術情報公開を継続し、技術マーケティングを加速させる。
東北テクノアーチの取締役である石山晃氏は、「世界市場への発信のため、フリントボックスを活用した技術紹介を開始した。これにより、英語圏における既存企業の新規事業担当者、または、起業家・VC・投資家とのコネクション機会が増え技術移転実績が増えることを期待している」とコメントしている。