サンシャインシティは、Googleマップなど複数の口コミサイトの運用を一元化するため、movの集客支援プラットフォーム「口コミコム」を採用した。5月25日にmovが発表した。導入後、マップ上でのユーザー行動に関する指標が導入前と比べて約1.5倍となった。
サンシャインシティは、東京・池袋で商業施設や水族館、展望台、イベントスペースなどを展開する複合施設「サンシャインシティ」を運営しており、これらの施設には年間約3000万人が来場する。コミュニケーション部ではWebサイト運用とあわせてSEOやMEO対策を進めていたが、来場者の目的が多様であることから、どの施策が来場につながったのかを定量的に把握しにくいという課題があった。
加えて、Googleビジネスプロフィールの運用は営業時間の更新対応が中心となっており、投稿や情報拡充といった施策に十分なリソースを割けていなかった。さらに、施設情報が第三者によって変更されるケースが発生し、その都度手作業で修正する必要があるなど、運用負荷の増大も問題となっていた。
こうした状況を踏まえ、複数の管理ツールを比較検討した結果、口コミコムを採用した。施設情報の無断変更を防ぐ機能により情報の正確性を維持できる点や、Googleビジネスプロフィールに加えてトリップアドバイザー、Yahoo!など複数媒体を一元的に管理できる点を評価した。また、ツール提供にとどまらず、運用方法や改善の進め方について支援を受けられる体制も選定理由となった。
導入後は、まずサンシャインシティ本体のGoogleビジネスプロフィールで運用を開始し、その後、水族館や展望台を含む主要3施設へと対象を拡大した。各施設の担当者が情報発信を担う体制を整備し、施設ごとの特性に応じた運用を行っている。導入時には、運用の目的や具体的な活用方法に関する説明を行い、担当者間での理解を揃えることで定着を図った。
運用の見直しにより、従来発生していた情報修正作業の負担が軽減された。また、施設情報や投稿内容の拡充を進めたことで、検索結果における表示機会に変化が見られた。「池袋 子ども」「池袋 ファミリー」といった来訪目的に関連するキーワードでの露出が増加し、結果としてマップ上での電話発信、経路検索、Webサイト訪問などの行動指標が導入前と比べて約1.5倍となった。これらの指標は、施設への来訪意欲を示す行動として活用されている。また、直近では前年同月比111%の水準となっており、継続的な変化が確認されている。
今後は、施設に蓄積される口コミデータを分析し、来場者の評価やニーズを踏まえた施策の検討を進める。口コミ内容を起点とした改善活動や情報発信の最適化を通じて、施設体験の向上につなげていく。