ガンバ大阪、座席単位の需要可視化でチケット価格設計を刷新 来場客に多様な選択肢

2026年8月14日15:10|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ガンバ大阪は、本拠地である「パナソニックスタジアム吹田」でのチケット販売で、座席ごとの需要差を可視化する詳細な需要分析を行った。8月12日、分析を支援したダイナミックプラスが発表した。座席ごとの具体的な価値や需要の差をデータで把握し、来場客のニーズに合わせた価格設計や販売施策の展開につなげる。

 同クラブは、対戦相手や日程によって売れ行きが大きく変動するビジター席や一部試合の全席種を対象に、需要に応じて価格を変動させるダイナミックプライシングを採用している。しかし運用を重ねる中で、同じ席種や価格帯であっても通路側や前列など座席の位置によって需要に偏りがあることが課題として浮上していた。また、既存のはスタジアム完成時の約10年前に構築されたものがベースであり、現在の観戦スタイルや需要に合致しているか確認する必要があった。

 そこで同クラブは、席種単位では捉えきれない需要の違いを把握するため、販売データから座席単位での需要を分析した。分析の結果、これまでチケット担当者が販売経験や感覚を基に評価していた座席ごとの価値と、実際の需要傾向に共通点があることが明確になったという。一方で、同じエリアの座席であっても、位置によって想定以上の極端な人気の差が生じている箇所があることも判明した。属人的な「経験則」として眠っていた知見が、定量的な格差を示す客観的データとして裏付けられたことで、より納得感のある価格設計を行うための判断材料を得たとしている。

 ガンバ大阪は今後、今回の分析結果を活用し、より精度の高い価格設計や座席価値の最適化に取り組む。需要の高さがデータで裏付けられた座席には適切な価格を設定する一方で、学生や家族連れなどが気軽に観戦できる価格帯も残し、多様な選択肢を提供していく方針だ。

 同クラブのチケット担当者は「物価上昇が続く中、スポーツ業界でも価格を見直す流れは今後さらに進むと考えている。一方で、単純に価格を上げ続けることが正解だとは考えていない。小さなお子様や学生、家族など幅広い層にスタジアムへ来てもらい、クラブを身近に感じてもらうことが非常に大切だ。今後は制度を取り入れるだけでなく、その目的やメリットも含めて分かりやすく発信していきたい」と語っている。

ニュースリリース