小田急ビルサービスは、労務手続きのペーパーレス化とタレントマネジメントの推進を目的に、バックオフィスシステム「SmartHR」を採用した。8月7日、同システムの提供元であるSmartHRが発表した。ノンデスクワーカーを含む約1850人の従業員がスマートフォンから手続きを完結できる環境を整え、業務負荷の軽減とデータ活用につなげる。
小田急グループの総合ビルメンテナンス企業である同社は、商業ビルやオフィスビル、ホテル、駅などの設備管理、清掃、警備を担う。在籍する社員の多くが現場へ直行直帰するノンデスクワーカーであり、業務用PCを持たないため、入社手続きや年末調整などの労務関連業務には紙での運用が残っていた。また、人事評価や従業員サーベイに十分な人的リソースを割きたいという意向もあり、そのためにも労務関連業務の効率化は喫緊の課題だった。
こうした課題の解決策として採用したのがSmartHRだ。高齢層やPCを持たない社員でも、スマートフォンから直感的に手続きを行える点を評価した。蓄積した人材データを活用し、人事評価や従業員サーベイを同一システムでシームレスに運用できることや、拡張性の高さも決め手になったという。
まずは年末調整や従業員サーベイの運用から活用を始める。今後は各種手続きの電子化を進めて現場を含む全社の負担を軽減するとともに、データを基にした戦略的な人事施策や、組織状態の可視化を推進する方針だ。
同社総務部長の有川良行氏は「人事情報が複数システムや紙、表計算ソフトに分散し、手続きもアナログ運用が中心だったため、業務効率化とデータ活用の両面で課題を抱えていた。全社で安心して活用できる人事基盤として大きな期待を寄せており、従業員一人ひとりがより力を発揮し、成長できる環境づくりを進めていく」と話している。