PPES、姫路工場に次世代ネットワーク基盤を構築 世界展開の標準仕様を確立

2026年4月16日19:06|ニュースCaseHUB.News編集部
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 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES)は、高容量電池の「マザープラント」である姫路工場において、工場ネットワーク標準化プロジェクトを完了した。システム基盤として、シスコシステムズの産業用スイッチ「Cisco Catalyst IE」および認証基盤「Cisco Identity Services Engine(ISE)」を採用した。4月16日、シスコシステムズが発表した。EV需要の拡大に対応するため、国内外の新規生産ラインへ迅速に展開可能な標準仕様を確立し、生産体制の強化を図る。

 車載用バッテリーの開発・製造・販売を行うPPESでは、車載用電池の世界的需要急増を受け、生産ラインの標準化を経営課題として掲げてきた。電池製造工程では、高速生産や多頻度検査に伴う大量のデータ通信に加え、24時間365日の安定稼働を支える高可用性が不可欠となる。また、生産現場(OT)環境のセキュリティ確保や、将来的なクラウド連携、AI活用を見据えた拡張性も求められていた。

 今回のプロジェクトでは、産業用途に特化したCisco Catalyst IEスイッチにより、単一障害点を排除したリングトポロジーによる冗長構成を実装した。セキュリティ面では、Cisco ISEによる接続デバイスの可視化とアクセス制御を強化し、OTとIT間の安全なデータ連携を実現する「iDMZ」を導入。さらに、画像データなどの大容量通信を幹線から分離し、優先度制御を行うことで、重要通信の安定性を確保している。

 次世代ネットワーク基盤の確立により、新規拠点の立ち上げが迅速化されるとともに、トラフィック監視を通じたトラブル原因の早期特定が可能になった。標準化された構成は運用の属人化解消にも寄与している。

 PPESバリューイノベーション本部の寺島純平氏は、シスコのソリューションが高い信頼性を備えており、将来のAI活用に向けた強固な基盤になると評価している。今後は、マザープラントで確立した設計思想を国内外の拠点へ展開し、生産・設計・解析データを統合した高度なデータ分析を推進する。

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