PUMA、AutoStore導入で物流センターを拡張し処理能力2倍に

2024年11月23日16:34|ニュースCaseHUB.News編集部
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 スポーツブランドのPUMAは、アリゾナ州フェニックスに新設した物流センターに、倉庫自動化システム「AutoStore」を導入した。2024年11月20日(米国時間)、AutoStore Systemが発表した。PUMAは、AutoStoreとシステムインテグレーターのBastian Solutionsとの協業により、1日の注文処理能力を10万件から20万件に増強し、小売サプライチェーン全体のスピード、効率、精度向上を目指す。

 PUMAは、2015年からインディアナ州とカリフォルニア州の物流倉庫でAutoStoreのキューブ式自動倉庫管理システムを導入し、自動フルフィルメントソリューションとして活用してきた。Bastian Solutionsは、計画段階から現場での運用までAutoStoreシステムに携わってきた。その結果、PUMAは注文処理精度を99%に向上させ、ピーク時の倉庫容量を10倍に拡大、配送にかかる時間も2週間から当日配送にまで短縮した。

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倉庫内で活用されているロボット

 eコマースの売上高が2027年までに8兆ドルを超えると予測される中、効率的で迅速かつ正確な注文処理プロセスは不可欠となっている。AutoStoreの自動倉庫管理ソリューションは、最先端のロボットと優れたソフトウェアを備えたキューブ式のモジュール保管システムで、業務効率を最大化する。PUMAは、2015年以来、インテグレーターであるBastian Solutionsと協力し、AutoStoreを導入してきた。

 これにより、5000万点以上のアイテムを移動し、99%の精度で注文処理を高速化、ピーク時でも1日あたり15万台以上、月間200万台以上を出荷、倉庫の在庫可能容量を10倍に拡大(10万平方フィートに420万個を保管)、急ぎの注文処理時間を数日から数時間に短縮、エネルギーコストを最大85%削減、在庫管理の精度を99%に向上させてきた。

 PUMA北米支社長のボブ・フィリアン氏は「PUMAブランドの信念は"Forever.Faster."だ。これには私たちの商品をお客様の手元にお届けすることも含まれる。AutoStoreにより、これまでで最も速いスピードを実現することができた。eコマース需要の増加に伴い、注文が急増する時期に発送される商品数も激的に増えている。AutoStoreおよびBastian Solutionsとのパートナーシップを継続することにより、ハイペースを保ちながらすべてのお客様へ注文商品を正確にお届けすることが可能になる」と述べている。

ニュースリリース