そごう・西武、RidgelinezのAI活用在庫管理システムで業務効率化と廃棄ロス削減へ

2024年9月9日07:55|ニュースリリース公開日 2023年8月7日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 そごう・西武は、Ridgelinezと共同で、AIを活用した単品在庫管理のデジタル化を2023年8月28日から開始する。2923年8月7日、リッジラインズが発表した。

 百貨店業界では、商品バーコードやRFIDを用いた在庫管理システムが普及している。しかし、そごう・西武では、特に諸国銘菓、名産売場において、取り扱いメーカーや商品が多岐にわたるため、JANコードによる完全な管理が困難だった。そのため、紙台帳による管理やFAXでの発注作業など、多くの業務がアナログな手法に頼らざるを得ず、非効率や発注精度のばらつき、ECサイトとの在庫連携の遅延などが課題となっていた。

 そこでそごう・西武は、これらの課題解決を目指し、Ridgelinezと共同で2022年1月から、画像認識AIを活用した単品在庫管理の実証実験を開始した。具体的には、NeoXが開発した画像認識AIを、リッジラインズが開発した在庫管理業務アプリに組み込み、バーコードなどがなくても商品在庫を単品管理できる仕組みを構築した。

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在庫管理業務アプリ画面

 この実証実験では、在庫管理業務アプリの導入により、従来紙で運用していた発注台帳や在庫管理台帳のデジタルダッシュボード化に成功した。その結果、発注、検品、納品作業の時間を33%削減する効果が得られた。また、デジタルダッシュボードで可視化された在庫情報に基づき、過剰発注の発見とそれに伴う廃棄ロス削減効果も確認できた。さらに、画像認識AIの検知率も、実験を重ねることで約99%まで高めている。

 そごう・西武は今後、対象売場を拡大しながら在庫情報のデジタル化をさらに推進し、AIを活用した需要予測や発注の自動化を目指す。また、在庫情報を自社ECサイトと連携させることで、品揃えを強化し、販売強化を図っていく。まずは西武池袋本店の諸国銘菓、名産売場とそごう大宮店の諸国銘菓売場で導入し、順次、他の自主運営売場、全店へ展開する。 

ニュースリリースURL
https://www.ridgelinez.com/contents/news/20230807/