鹿島建設は、全社的な業務効率化や生産性向上を目指し、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を導入・活用する取り組みを推進している。5月18日、導入を包括的に支援したニーズウェルが発表した。開発ルールの策定や教育体制の整備により、全社的な統制と現場での自律的な活用を両立させ、業務効率化の成果を上げている。
鹿島建設は、先進的なデジタル技術の活用に早くから着目し、全社的な生産性向上の施策を積極的に進めてきた。その一環として、多様な業務の自動化に向けてRPAソリューションの展開を図ることとした。
RPAの全社展開にあたっては、統制の確保とスムーズな現場への普及が課題となる。そこで、短納期かつ低コストでの実現と全社的な統制をテーマに設定。ニーズウェルの支援のもと、開発ルールや運用環境の定義を明確にした厳格なガイドラインを策定した。これにより、統制の観点から整理された環境を整え、安心して全社展開に踏み切ることができた。
導入プロセスでは、現場のユーザーがスムーズに活用できるよう多角的な施策を展開した。社内にはRPA専用のポータルサイトであるナレッジサイトを構築し、ユーザー同士で情報やノウハウを共有できる仕組みを整備。これにより、現場での活用が活発化するとともに、業務の属人化防止にもつながっている。また、自社の実際の業務に則した専用の教育コンテンツやカリキュラムを作成し、実践的なハンズオンセミナーを開催したことで、受講者からは分かりやすいと好評を得て、導入初期の不安を払拭した。
運用の立ち上げを迅速化するため、導入直後から自社業務に即した汎用的な初期シナリオを開発して適用した。これにより、導入フェーズにおける現場への展開を効果的に進めることが可能になった。運用開始後も、迅速な問い合わせ対応やエラー発生時の早期改修など、継続的なサポート体制を構築したことで、管理面の負荷が軽減され、安定した運用を継続している。
鹿島建設とニーズウェルは2019年から長期にわたり、ガイドライン策定から運用・保守、教育にいたるまで包括的な協働を続けてきた。今回の取り組みにより、導入前から運用にいたるまでのプロセスが明確化され、現場の理解度向上とスムーズな環境構築が実現したとしている。今後は、これまでに蓄積した技術やノウハウをさらに標準化し、より広範囲な業務の効率化やさらなる生産性向上を目指す。