Sales Markerが、従業員サクセスHRプラットフォーム「PeopleWork」を全社導入し、急成長に伴う組織課題の解決を目指す。PeopleXが2024年12月26日に発表した。
顧客の興味関心データを起点にアプローチするインテントセールスSaaSを開発、提供するSales Markerは、2023年末から1年間で社員数が2.5倍超に増加するなど、急速な組織拡大を続けている。
同社ではリモートワークやフルフレックス制度、オフィス環境の整備、オフサイトミーティングの実施など、多角的な施策で採用活動や社員エンゲージメント向上に取り組んできた。急激な組織拡大に伴い、多様なバックグラウンドを持つ人材が増加し、社員間のコラボレーションの阻害や、人事・育成担当者の負担増といった課題が生じていた。また、社員数増加に伴い、企業文化の浸透や新入社員の早期活躍が求められていた。
これらの課題を解決するため、PeopleWorkの導入を決めた。背景には、社員が日常的に利用するツールを通じ自然に企業文化を理解し、浸透させる仕組みを構築したいとの意向があった。また、新入社員の増加に伴い、人事や事業部の育成担当者の負担を軽減しながら、新入社員が早期に活躍できる環境を整備する必要があった。
導入にあたり、新入社員のオンボーディングプロセスを改善するためのワークショップを実施した。入社前から配属後3ヶ月をオンボーディング期間と定義し、新入社員の目線でオンボーディングプロセスを詳細に分析した。
具体的には、「ペルソナ設定」、「3ヶ月後のゴール」、「感情の遷移」、「ジャーニー整理」、「人事・現場施策検討」といった項目について議論し、現場と人事それぞれの役割を明確にした。また、PeopleXが提唱する「Will to Canメソッド」を元に、各段階で生じる課題を特定し、具体的な施策を検討した。今後は、このワークショップで整理した入社者体験を元に、PeopleWorkでのオンボーディングコースを構築する。
Sales MarkerのHR本部、千田和央氏は「当社で成果を出すために必要なスキルを定義して可視化し、個々のスキル開発度合いに応じてトレーニングを提供することで、入社したすべてのメンバーが活躍できるようにすることが重要だと考えています」と述べ、PeopleWorkの導入を通じて社員間のコラボレーションを促進し、組織全体の活性化を図るとしている。