不動産テック企業のスタイルポートは、業務効率化と内部統制強化を目的として、Salesforceを導入した。9月20日、Salesforce導入支援を行ったフロッグウェルが発表した。
スタイルポートは、不動産業界向けにサービスを提供する企業として、高品質なソリューションを提供している。同社は上場を見据えた事業拡大を進める中で、業務プロセスの効率化と内部統制の強化が急務となっていた。上場に向けた内部統制の強化、決済代行会社からの資金フロー管理の改善、業務データの一元管理、業務の属人化による非効率性、新入社員のオンボーディング期間の短縮といった課題に直面していた。
フロッグウェルは、スタイルポートの課題解決に向け、Salesforceを用いた業務プロセスの標準化、情報の一元管理と可視化、内部統制の強化、新入社員のオンボーディング効率化、属人化の解消といった支援を行った。具体的には、引き合いから売上計上までの一連のプロセスをSalesforce上で管理可能にすることで、業務の流れを可視化し、各担当者の作業状況を把握しやすくした。また、分散していた業務データをSalesforce上に集約し、一元管理できるようにした。ダッシュボードやレポート機能を活用して、経営陣や管理職が必要な情報にすぐにアクセスできるようになった。
Salesforce上でデータを管理することで、アクセス権限の設定や変更履歴の追跡を可能にした。これにより、上場に向けた内部統制の要件を満たせた。標準化された業務プロセスとSalesforce上の情報活用で、新入社員も業務全体を把握しやすくなり、オンボーディング期間も短縮された。Salesforce上で業務プロセスを管理することで、個人の経験や勘に頼らない業務遂行が可能になり、業務の質の均一化と効率化が図られた。
スタイルポートは、今回のSalesforce導入の成功を足がかりに、さらなる業務改善を推進していく予定だ。特に請求業務のシステム化を次のステップとして検討しており、コア機能の確実な実装と運用効率の最適化を目指す。