Sansan、ActRecipeで経理データ連携を自動化

2026年5月26日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 Sansanは、経理業務の効率化と内部統制の強化を目的に、アクトレシピのiPaaS「ActRecipe」を採用した。5月25日、アクトレシピが発表した。複数システム間のデータ連携を自動化し、月間1000件以上にのぼる処理業務の見直しを進めている。

 Sansanでは、バックオフィス業務のデジタルトランスフォーメーションを進める中で、AIやGAS(Google Apps Script)、Slack APIなどを活用した独自のシステム連携を構築してきた。一部の業務では効率化が進んでいたが、財務会計システムを含む連携では、各SaaSの仕様差異やデータ構造の違いへの対応が課題となっていた。過去には外部の連携ツールを試行したものの、エラー対応や運用負荷の面で安定した運用に至らなかった。

 こうした背景から、業務理解と技術対応の両面を重視してツールを再選定し、ActRecipeの採用を決めた。経理業務の特性を踏まえた連携設計や運用提案が可能である点を評価した。

 導入では、複数のデータ連携処理を段階的に自動化している。まず「部門コード連携」では、組織変更に伴うコード更新をAPI連携に置き換えた。従来は毎月10〜20件、新年度には約100件の更新をCSVで手作業対応していたが、これをシステム間で自動反映する運用とした。

 次に「取引先マスタ連携」では、Googleスプレッドシートで管理する取引先情報を他システムへ自動登録する仕組みを構築した。5分間隔で同期することで、複数システムへの二重入力やデータ不整合の発生を抑制している。

 さらに、仕訳データの連携についても構築を進めている。月初に約1000枚、多い月で1200枚の請求書に対応し、約2000〜2500件の仕訳を処理しているが、従来は5〜6名で約1日半を要していた。これをAPI連携により自動化し、仕訳データの登録と伝票番号の反映を一体化することで、作業時間の短縮を見込んでいる。

 これらの取り組みにより、データ転記や連携用ファイルの作成作業が不要となり、複数人で作業を行う場合でも常に最新データを共有できる運用とした。入力作業に伴うミスの抑制にもつながっている。削減された工数は、チェック体制の強化や月次決算の確認など、精度が求められる業務に振り向けている。

 Sansanコーポレート本部財務経理部部長の黒田真吾氏は、「財務会計システムをはじめとする専門性の高いシステム間のAPI連携において抱えていた課題に対し、ActRecipeは当社の複雑な経理業務と技術的な仕様を深く理解した提案を提示してくれた。導入後はメンテナンスや二重登録の負担が解消され、コア業務へリソースを集中できている。現在進めている仕訳連携の稼働により、さらなる業務効率化が見込まれる」と述べている。

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