東北電力、新経理システムを構築、SAP S/4HANAを採用

2024年9月9日08:10|ニュースリリース公開日 2023年11月20日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 東北電力が新経理システムとしてSAP S/4HANAを採用し、2023年3月より稼働を開始した。同年11月20日、SAPジャパンが発表した。

 東北電力では、電力小売全面自由化以前に構築した業務とシステムが制約となり、従来の業務運営からの脱却が課題となっていた。競争時代に対応した経営管理や持続的な業務効率化と安定運営を行うため、世の中の標準に合わせる方向で抜本的な変革を図るべきと判断。ERPパッケージを導入し、パッケージの標準機能に合わせた業務運用に変更することを新経理システムの構築方針と定めた。

 SAP S/4HANAの採用にあたっては、国内電力会社やグローバル公益業界での実績、豊富な標準業務プロセス、リアルタイムでのデータ反映、システムの拡張性などが評価された。新システムの導入により、情報のリアルタイム反映や一元化による経営管理の高度化および迅速化、標準的な業務プロセスを採用することによる経理関連業務の効率化、デジタル技術を活用した業務変革機会の向上、働く場所の制約の排除による働き方改革への対応などが期待されている。

 本プロジェクトでは、システム開発の導入ベンダーとして日立製作所が導入を支援した。新システムは、DXプラットフォームとして強固な経営基盤を支える役割を果たすことが期待されている。

 東北電力は今後、新システムを活用して経営管理の高度化と業務効率化を進め、競争力の強化を図っていく方針だ。電力業界の自由化が進む中、ITを活用した経営基盤の強化が、他の電力会社でも進められていくものと見られる。

ニュースリリースURL
https://news.sap.com/japan/2023/11/1120-tohoku-denryoku-sap-s-4hana-golive/