オリンパス、SAP SuccessFactorsで人事改革を加速、グローバル人材育成を強化

2024年9月5日07:55|ニュースリリース公開日 2023年8月31日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 オリンパスは、人事改革を支えるシステム基盤として、SAPの人事クラウド「SAP SuccessFactors」のタレントマネジメントシステムをグローバルで稼働開始した。2023年8月31日、SAPジャパンが発表した。

 オリンパスは、2019年から始まった全社的な変革により、長年培ってきた光学機器メーカーとしての伝統を継承しつつ、経営資源を医療業界に集中し、イノベーションと価値創造に取り組むグローバル企業へと進化している。これらの企業変革を支える一環として、グローバルで多くの実績を持つ人と組織を管理するプラットフォームであるSAP SuccessFactorsを採用した。

 オリンパスでは、2020年から欧州で活用していたSAP SuccessFactorsのプラットフォームを、日本をはじめとするアジア地区、中国にも拡張し、2021年より後継者管理、2023年5月には目標、評価管理をグローバルに段階的に構築、展開している。新たなタレントマネジメントを中心とした人事基盤の導入により、プロセスのシンプル化および標準化を実現した。また、人材データの一元化が進んだことにより、データに基づく意思決定が可能となった。従業員にとって、グローバルで活躍する人材はどういうものかの道しるべを示すフレームワークが整ったことで、育成に関する知見や経験の最大活用を目指している。

 オリンパスの執行役チーフ・ヒューマン・リソーシズ・オフィサー(最高人事総務責任者)である大月重人氏は、「従業員のパフォーマンスをグローバルで統一した評価軸で正当に評価できるということはとても重要です。我々は、これこそが会社や人の成長の根幹だと考えています。よって、システム面とともに、まずは目標・評価制度自体の整備に注力しました」と述べている。また、「SAP SuccessFactorsの導入により、市場環境の変化に応じて迅速に行動できるよう、リーダーに共通のデータ主導型タレント・マネジメント・サービスを提供できるようになりました。パフォーマンス管理や目標管理のための20以上あったプロセスが標準化され、グローバルでフォーマットが一つに統一されたことによって、今まで手作業でそれぞれ行っていた作業の効率が大幅に向上しました。今後は、人材育成や従業員自身でのキャリア形成に発展させ、人と組織を活性化して人事改革をさらに進めていきたいと考えています」と述べている。

 オリンパスは、目標、評価管理のグローバルでの本番稼働を成功させたことで、データに基づく意思決定の加速が可能となった。今後は、さらなる人材育成やキャリア形成への拡大を通じ、全社的な企業変革を加速させ、同社が掲げる「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」という存在意義の達成に貢献していくとしている。 

ニュースリリースURL
https://news.sap.com/japan/2023/08/0831_olympus_sfsf/