セーフィーは、海外展開および事業拡大を見据えた基盤整備の一環として、SAPのクラウド型統合基幹業務システム「SAP Cloud ERP」を採用した。導入パートナーにはシステムインテグレータを選定した。5月25日にシステムインテグレータとSAPジャパンが発表した。業務の標準化とシステム統合を進め、将来の事業規模に対応可能な基盤の構築を図る。
セーフィーは2014年創業の企業で、クラウド録画サービス「Safie」を提供している。スマートフォンやPCから映像を確認できるサービスとして、防犯用途に加え、建設現場の遠隔確認や店舗運営の改善など、利用領域を拡大してきた。売上高は約190億円規模となっており、事業の拡大が進んでいる。
事業成長に伴い、業務やシステムの運用に関する課題が顕在化していた。個別最適で運用されてきた業務プロセスや手作業による対応が残っており、今後の規模拡大や海外展開に対応するためには、全体最適を前提とした基盤の再構築が必要と判断した。
このため、グローバル展開を前提としたERPの導入を検討し、SAP S/4HANA Cloud Public Editionを中核とするSAP Cloud ERPを採用した。多言語・多通貨への対応や、クラウド環境における継続的な機能更新、標準機能を活用した業務運用が可能な点を考慮した。また、従来手作業で行っていた業務をシステム上に集約し、処理手順の統一を進めることも目的としている。
導入パートナーとして選定されたシステムインテグレータは、国内外のERP導入に関する知見を有しており、業務とシステムの両面からの設計支援を行う。セーフィーの業務実態を踏まえた提案と、導入後も継続的に支援する体制を評価した。
本プロジェクトでは、まず会計領域から導入を開始する。システムの標準機能に業務を合わせる「Fit to Standard」の考え方を採用し、既存業務の見直しとプロセス再設計を進める。これにより、システム改修に依存しない運用体制の確立を目指す。
今後は、新たな基盤をもとに、事業拡大や海外展開に対応可能な運用体制の整備を進める。セーフィー執行役員IT統括本部本部長の光田光弘氏は、「今回の導入は現在の業務課題の解消にとどまらず、数倍規模の成長や海外展開を見据えた戦略的な投資。システムインテグレータには、単なる導入ベンダーとしてではなく、当社のビジネスモデルの変化に合わせて継続的に伴走してくれる長期的なパートナーシップを期待している」と述べている。