住信SBIネット銀行は、勘定系システムのクラウド環境への全面移行に向け、アマゾンウェブサービス(AWS)を基盤とした次世代システムの構築を進めている。2月25日、同プロジェクトの支援とマネージドクラウドサービスの提供を担うキンドリルジャパンが発表した。3000万口座規模の膨大なデータに対応できる拡張性と効率性を備えたデジタルバンク基盤を確立し、持続的な事業成長と金融サービスの変革を加速させる。
住信SBIネット銀行は、最先端のテクノロジーを活用してお客さま中心主義の金融サービスを提供することを目指している。現在、将来の事業拡大を見据え、大規模かつ大容量のデータボリュームに柔軟に対応できる次世代クラウド勘定系システムの構築を推進している。このシステムには、高い拡張性や効率性だけでなく、銀行業務を支えるための極めて高い信頼性と事業継続性が求められていた。
こうしたミッションクリティカルな要件を満たすため、住信SBIネット銀行はクラウド基盤の構築支援パートナーとしてキンドリルを選定した。キンドリルが長年にわたり金融機関の基幹システムを支えてきた豊富な実績と知見に加え、AWSとの強固な協力関係を有している点を評価した。
プロジェクトの推進にあたっては、キンドリルのコンサルティング部門であるKyndryl Consultのコンサルタントが参画し、安心・安全・安定を両立するクラウド基盤の構築を支援する。特筆すべきは、プロジェクト運営の効率化に向けた生成AIの活用だ。文書作成や進捗管理などの業務に積極的に生成AIを導入することで、大規模プロジェクトの円滑な進行を図っている。
システム稼働後の運用については、キンドリルが提供するマネージドクラウドサービスを活用する。運用の自動化をさらに推進することで、業務の高度化と効率化を追求し、ミッションクリティカルなシステムにふさわしい高品質な運用体制を維持する計画だ。
住信SBIネット銀行システム運営部長の佐藤武氏は、次世代クラウド勘定系システムは最先端テクノロジーによる金融サービスの変革であり、業界をリードし続けるための挑戦だと述べている。利用者に安全で安定したサービスを提供するため、多くの金融システムを支えてきたキンドリルの技術力に期待している。
住信SBIネット銀行は今後も、AWSを基盤とした次世代システムの特性を活かし、急変する市場環境や多様化する顧客ニーズに迅速に対応できる体制を強化していく方針だ。